沖縄県の玉城デニー知事は7日の臨時記者会見で、第107回全国高校野球選手権大会で初優勝した沖縄尚学高校野球部に県民栄誉賞を授与すると発表した。沖尚野球部の受賞はセンバツ大会で初優勝を果たした1999年以来2回目。
また、同部を率いる比嘉公也監督には県スポーツ指導者特別賞を贈る。
 県民栄誉賞授与の理由について玉城知事は「県勢15年ぶりの優勝は多くの県民に大きな感動を与え、戦後80年に優勝を成し遂げたことは、未来を担う子どもたちにも大きな希望と勇気を与えた」と話した。
 比嘉公也監督は1999年の春の甲子園で沖尚エースとして初優勝に貢献。2008年には監督として沖尚2度目のセンバツ優勝に導いた。授与について、玉城知事は「指導者として、教師として賞を贈らせていただくに値する」と説明した。
 表彰式は10月14日午後4時半から県庁1階県民ホールで開かれる。
尼崎高吹奏楽部と羽地さんに感謝状
 県民栄誉賞は広く県民に敬愛され、希望と活力を与える顕著な功績があったものに対し、その栄誉をたたえることを目的とし、知事が表彰する。
 過去には、歌手の安室奈美恵さんや、米大リーグ・ドジャースを率い、世界一に導いたデーブ・ロバーツ監督=那覇市出身=が県民栄誉賞を受賞している。高校野球では沖尚の他、2010年に甲子園春夏連覇を果たした興南にも県民栄誉賞が贈られている。
 また、県は長年甲子園で沖縄代表校を応援してきた兵庫県の尼崎市立尼崎高校吹奏楽部と、指揮する伊良部島出身の羽地靖隆さん(77)に感謝状を贈呈することも発表した。(社会部・滝口信之)
【速報】沖縄尚学野球部に県民栄誉賞 夏の甲子園Vで知事発表 ...の画像はこちら >>
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