店内は、沖縄の音楽をアレンジした落ち着きのある曲と、月桃やラベンダーの精油を炊いた香りで「島時間」を演出。琉球ガラスややちむんなど約150種類を展示し、モダンな作品から伝統的な品までそろえた。黒糖や島唐辛子などの伝統食材をはじめ、南大東島のようかんや石垣島の麹(こうじ)ソルトも並ぶ。
イベントを統括している田里宗章(あき)さんは「(訪れる人々への)商品説明に重点を置いている」と強調。やちむんの土作りに4年かかる工程など、商品の背景にあるストーリーを語ることで「心に残る価値」を伝えているという。
東アジアを中心に来場者を見込んでいたが、スイスやオーストリアなど欧州からも訪れている。
ドイツから観光で訪れたリッチェル・アンナさんとローランド・シモンさん夫妻は、やちむんなど工芸品を2点購入。「こだわったハンドメイド技術と色柄にひかれた」と笑顔を見せた。(政経部・天願壮史朗)