沖縄県は10日から、県産品の販路拡大を図るため、沖縄の工芸や食文化を五感で体験できる展示販売会「A Taste of Okinawa」をホテルアンテルーム那覇で開いている。12日まで。
午前10時~午後4時。入場無料。
 店内は、沖縄の音楽をアレンジした落ち着きのある曲と、月桃やラベンダーの精油を炊いた香りで「島時間」を演出。琉球ガラスややちむんなど約150種類を展示し、モダンな作品から伝統的な品までそろえた。黒糖や島唐辛子などの伝統食材をはじめ、南大東島のようかんや石垣島の麹(こうじ)ソルトも並ぶ。
 イベントを統括している田里宗章(あき)さんは「(訪れる人々への)商品説明に重点を置いている」と強調。やちむんの土作りに4年かかる工程など、商品の背景にあるストーリーを語ることで「心に残る価値」を伝えているという。
 東アジアを中心に来場者を見込んでいたが、スイスやオーストリアなど欧州からも訪れている。
 ドイツから観光で訪れたリッチェル・アンナさんとローランド・シモンさん夫妻は、やちむんなど工芸品を2点購入。「こだわったハンドメイド技術と色柄にひかれた」と笑顔を見せた。(政経部・天願壮史朗)
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