沖縄県は16日、八重山保健所管内で感染症のレプトスピラ症の患者の集団発生したと発表した。
 9月13~23日に、10代の男性5人が同じ石垣島内の河川で遊泳し、発熱や結膜充血などの症状を訴えた。
同河川が感染源とみられる。5人とも石垣市在住で全員が入院治療を受け、現在は回復している。
 レプトスピラ症の原因菌はネズミやマングースなど野生生物の腎臓に潜んでいるとされ、尿が排出された土や水を通じて感染する。潜伏期間は3~14日。体温38度以上の発熱や頭痛、筋肉や関節痛などが主な症状。重症化すると腎機能障害などが現れ、死に至ることもある。人から人への感染はない。
 県内では例年11月ごろまで発生が多く、県内のどの河川でも感染の可能性がある。
 県はレプトスピラ症の感染を防ぐため、①皮膚に傷がある場合は河川での遊泳を控える②河川や滝などの生水はそのまま飲まない③河川や滝で遊泳する際はラッシュガードなどで肌を覆い、ゴーグルなどで目を保護する―ことを呼びかけている。
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沖縄・石垣島で「レプトスピラ症」5人が集団感染 同じ川で泳ぎ発熱や結膜充血 重症化すると腎機能障害も
病原性レプトスピラの電子顕微鏡像 (出典:国立感染症研究所ホームページ http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/531-leptospirosis.html)
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