【名護】名護市の屋我地島で13日、メラニン色素が多く体全体が濃い茶色で覆われている暗色型のサシバ1羽の飛来が確認された。遺伝子トラブルの影響で発生する珍しい暗色型だが、屋我地島では3年連続で見られている。
繁殖地と越冬地をピンポイントで行き来する特徴から、同じ個体である可能性が高いという。
 夏場の繁殖期を本州から九州で過ごし、冬場は餌を求めて鹿児島県の奄美大島以南の暖かい地域に渡るサシバ。沖縄では9月下旬~4月上旬までの間に姿を現し、屋我地島では例年10羽ほどが越冬する。
 昨年と同じ電柱で暗色型の個体を発見した国指定屋我地鳥獣保護区管理員の渡久地豊さん(62)は「3年連続だから、おかえり! と3回声をかけた。冬の期間を無事に過ごしてほしい」と声を弾ませた。
(北部報道部・大庭紗英)
おかえり! 珍しい「暗色型」のサシバ、3年連続で飛来 同じ個...の画像はこちら >>
編集部おすすめ