沖縄県浦添市のサンエーマチナトシティが31日に閉店する。土地・建物を所有する座波商会(浦添市)が本紙の取材に応じ、マチナトシティの閉店後も建物は残す方針だと明らかにした。
商業施設としての活用を検討している。建物などを引き継ぐ居抜きの物件として、ディスカウントストアなどを視野に入れているとみられる。
 マチナトシティは1985年に開業した県内初の郊外型ショッピングセンター。97年に増床して売り場を拡大し、2013年には駐車場を拡大する大型改装を行っている。
 40年がたって建物が老朽化したほか、近隣に浦添西海岸パルコシティなどの大型施設がオープンしたこともあり、店舗戦略を改め、閉店を決めた。サンエーは個別店舗の業績については明らかにしていない。
 マチナトシティーの食品・衣料部門は近隣のパルコシティと経塚シティへ統合する。従業員の雇用も続けるという。サンエーの豊田沢社長は7日の決算発表会見で「歴史のある大事な店舗だったが、自社の他店舗や競合他社も出店し、一つの時代の終わりを迎えた」と総括した。
(政経部・大川藍、山田優介)
さよなら「サンエーマチナト」、建物は残る? 新たな商業施設を...の画像はこちら >>
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