首里城復興祭最終日の3日、第60回琉球王朝祭り首里(主催・首里振興会)の「古式行列」が沖縄県那覇市の首里城公園であった。きらびやかな衣装をまとった国王と王妃ら約200人が首里城公園周辺を厳かに練り歩いた。

 古式行列は、琉球王国時代、旧暦の正月3日に国の安寧と五穀豊穣(ほうじょう)を祈って国王らが城下にある寺を参詣した様子を再現したもの。行列を一目見ようと集まった大勢の観客がカメラを構えながら見入った。
 友人と訪れた渡久山越子さん(74)=浦添市=は「現代とは異なるゆったりとした時間だった」と話した。宮廷音楽「路次楽(ろじがく)」に参加した妻を見届けた金城繁さん(73)=うるま市=は「緊張した面持ちだったけど、きれいな音色だった」と満足そうに語った。宜野湾市の比嘉柚綾さん(11)と南風原鈴さん(8)は「王様がかっこよかった」と笑顔を見せた。(社会部・西平光葉)
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