9日投開票の沖縄県の南城市議会議員選挙で、投票率は58・12%となり、前回の2022年9月より9・81ポイント下回った。2006年の南城市誕生以来、過去最低になった。
市職員へのセクハラ問題で市政を混乱させたとして、市議会から不信任決議を受けた古謝景春市長 の「続投か」「失職か」が最大の争点。市選挙管理委員会によると、翌10日午前0時ごろに開票結果が確定する見通し。

南城市議選の選挙ポスター=11月8日、南城市

 南城市議選の投票率は、合併で南城市が誕生して初めての選挙となった2006年は80・53%。その後は落ち込み続けて2018年に65・97%まで下がったが、2022年は知事選と同日だったため67・93%に上がった。

 

 今回の市議選は定数20に対して25人が立候補している。「市長派」の立候補者は4人にとどまっており、全員が当選したとしても改選後の市議会で不信任案が再可決され、古謝氏が失職する公算が大きい。古謝氏は、失職に伴う市長選に立候補する意向を示している。
 地方自治法の規定で、改選後に不信任案を可決するには「3分の2以上」の出席と、その過半数の賛成が必要。南城市議会の場合は7人以上が欠席・退席すれば採決は見送られる。
 立候補した25人の内訳は、前職17人、元職1人、新人7人となっている。
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【南城市議選2025】投票率は過去最低の58・12% 前回より9・81ポイント低下
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