水道水に病原性の原虫、飲用禁止に　沖縄・西表島の上原地域と鳩間島　腹痛や下痢を起こす「クリプトスポリジウム」
（資料写真）水道 画像（1枚）
　沖縄県竹富町の西表島の上原地域と鳩間島に供給している一部水道から病原性の原虫「クリプトスポリジウム」が検出され、町は１０月３０日から両地域で水道水を直接飲むことを禁止している。今月１４日に結果が分かる水質検査で検出されなければ、解除に向けて県と協議する。

　クリプトスポリジウムは、飲用水や食物から感染し、腹痛や激しい下痢を起こす。熱に弱いことから、町は飲む場合は１分以上煮沸することを呼びかけている。
　１０月１９日から続いた大雨の影響で水源の河川に雨水が流れ込み、水道水に濁り水などが発生。同２１日の水質検査で原虫を検出した。
　両地域の給水対象は約７００世帯、約１１５０人。町は別の浄水場の水をタンクで運び、配っている。普段は海底送水管で給水している鳩間島には船で輸送している。
　町によると、健康被害の訴えや台風２６号の影響で水質がさらに悪化したとなどの報告はないという。
（八重山支局・砂川孫優）
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