沖縄本島北部のダムと浄水場をつなぐ導水管から漏水した問題を受けて、金武町の幼稚園や小中学校では25日、通常の給食に代わり災害対策用の備蓄食(防災食)が提供された。町立学校給食センターが提供している1幼稚園、3小学校、1中学校で計約1120食が配られた。
町は24日時点で、25日に断水する可能性が拭えないとして、水を使わない防災食に決めた。

防災食を食べる金武中学校の生徒=25日、沖縄県金武町

 金武町によると、防災食を提供した理由は断水で、学校給食センターが水を使えず調理をできない、調理はできても食器を洗えず26日以降の給食の提供に支障が出る可能性がある他、調理にかかる水を節水するためだという。町が保管する約1400食を給食センターに提供し、同センターが約1120食を各校に配った。
 金武中学校では、生徒たちがレトルト商品の豚汁やピラフなどの防災食を使い捨て用のスプーンを使って食べていた。3年生の男子生徒は「味は普通だが、これ(防災食)が続くのはきついだろうな」と顔をしかめた。
 金武町は、河川を水源とする伊芸区を除き、中川、金武、並里、屋嘉の4区で県企業局から給水を受けている。町によると、25日午後1時時点で断水の恐れはない。
【沖縄で断水】金武町 給食に防災食提供 水確保の懸念で112...の画像はこちら >>
防災食を食べる金武中学校の生徒=25日、沖縄県金武町">
編集部おすすめ