【南部】豊見城市と糸満市の西約1キロにある無人の岡波岩(島)の帰属を巡り、県は26日までに、糸満市が求めていた調停を実施しないことを決定し、両市に通知した。5日付で発送した。


糸満市が帰属を主張して県に調停を申請する岡波岩(島)。クジラの化石も見つかっている=2007年

 県市町村課の担当者は「長年にわたる両市の訴えには隔たりがあり、県による調停は困難だと判断した」と説明した。糸満市の担当者は「今後の対応を検討したい」と述べた。
 今回の調停申請で糸満市側は、県が許可した同市西崎町の埋め立て施工区域の境界線を海側に延長すると、岩は同市域に属すると訴えていた。
 豊見城市側は「国土地理院が現在発行している地図では、岩は豊見城市域になっている」などと反論していた。糸満市が帰属を主張して県に調停を申請する岡波岩(島)。クジラの化石も見つかっている=2007年">
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