Home Party Peopleの(左から)NITTA、古田、嘉陽章悟、田中秀太郎=11月13日、那覇市内

 ことし結成10年目を迎えた沖縄県出身の4人組バンド・Home Party Peopleがこのほど、3枚目となる6曲入りEP「カーステレオ」を発売した。メンバーそれぞれがシンガーソングライターとして活動する中で完成した、バラエティに富む作品群のテーマは「県民の生活とは切っても切れないカーステレオで聞きたいもしくは聞かせたい曲」。
CDはライブ会場で販売するほか、各種音楽配信サービスでも聴くことができる。2026年1月24日には那覇市のライブハウス・SOUNDSGOODで発売を記念したライブを行う。
一口メモ:Home Party People

 

料理とお酒が大好きなシンガーソングライターのベースボーカル古田、ギターボーカル田中秀太郎、ギターボーカルの嘉陽章悟の3人によって2015年、那覇で結成。2025年には長らくサポートメンバーとしてステージに立っていたドラムボーカルのNITTAが正式に加入した。楽曲制作者がメインボーカルをとるスタイルで、複雑に絡み合いながらも一体感のあるサウンドが魅力。
■ドラムにNITTA加入で“4人目のボーカル”とグルーブ感
 「EP」とは、収録曲数がシングルより多く、アルバムよりも少ない作品。今作ではファンクやエレクトロポップ、ヒップホップ、はたまた春風感じる爽やかポップなど、1曲聞くだけでもさまざまな音楽的背景が感じられる意欲作だ。ドラムボーカルのNITTAが今作から加入したことで、“4人目のボーカル”として優しくも力強い声色を乗せた他、生演奏ドラム特有のグルーブ感もバンドとして得ることができた。
■「メロディは大事」が共通認識
 -Home Party Peopleのみなさんはメンバーそれぞれが作詞作曲をする分、楽曲の表情が豊かだと感じます。楽曲制作において、共通して大切にしている部分はありますか?
 嘉陽章悟 音楽的なルーツは違うんですけど、好きな音楽はみんな一緒な感じです。
 田中秀太郎 みんな「メロディは大事だよな」って思っています。やっぱり、曲を通して一番聞かれている部分って、メロディと歌詞だと思うので。
お互いが作る歌詞とメロディを好きでやっています。
 -NITTAさんがことし正式加入しました。
 NITTA 自分がバンドを5つとか掛け持ちしているので、もしもライブの都合が付かなくなった時のために、あくまでサポートドラマーではあったんですけど、結局なんか、ライブの都合がずっと付くようになっていて、正式加入しました。
 古田 サポート時代から、楽曲制作の時にはたまに知恵をもらっていました。
 田中 3人という少人数の環境は、曲作りの時に集まりやすいなどの利点はあったんですけど、今作の制作を決めてから、やっぱりNITTAにはちゃんと入ってもらおうとお願いしました。リズムの部分をちゃんと詰めたいという思いもあって。
 古田 レコーディングに生ドラムをしっかり入れたのは久しぶりでした。僕はずっと加入のお願いをしたかったんですけど、バンドたくさんやってて忙しそうだったんで(笑)
 嘉陽 NITTAさんが入ってくれたから何でもできるようになりました。変拍子も速い曲も、グルーブがある曲も。
 田中 一番変わったのは、一人当たりのスタジオ代が安くなったことです(笑)
■メンバー加入で広がる楽曲表現

Home Party People(提供)

 -全員ボーカルも担当します。歌にはどう向き合っていますか?
 NITTA バンドにおいてもやっぱり歌が一番なんじゃないかと思います。
 田中 歌が疎かになると、伝わるものも伝わらなくなりますからね。
ちょっと話変わるんですけど、昔、僕が尖っていたバンドマンだった時は、カラオケが嫌いだったんですよ。「生演奏じゃないのに歌えるか!」みたいな(笑) でも最近カラオケが好きで、週3ぐらいで行っています。カラオケで歌ってもらえるような曲じゃないと人の心には響かないよなぁとはちょっと考えているところです。
 -作品全体のテーマが、タイトル通り「カーステレオ」です。
 田中 あまり絞ったテーマを設定すると足かせになるので、ちょっと大きめのテーマにしつつ、なおかつ制作に前向きになれるようなものにしました。
 -人形2体が沖縄の海で遊んでいる様子のジャケットも印象的ですね。
 田中 人形も小道具もメルカリで買って、ビキニだけは妻のヒートテックをちぎって作りました。
 古田 僕とマシュー(田中)で、仕事の昼休憩に美らSUNビーチに集合して9月に撮影しました。
 -5曲目の「Drank it’s all」は冒頭からかなり複雑なことをしていますね。
 嘉陽 これはもう、NITTAさんが入ってくれたからできるんですよ。
 田中 初めてデモ音源聞いた時、どうしようかと思いました。
 嘉陽 でもみんなが否定しなかったってことは、これからこんな曲もできるんだなって思いました。

■「カーステレオ」を聞く!

 

Home Party People 3rd EP 「カーステレオ」
1.カーステレオ 2.一切合切 3.ヤモリ 4.サマーウール 5. Drank it’s all 6.Playback 2025
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Home Party Peopleが6曲入り新作発表 テーマは「カーステレオで聞きたい曲」 メロディ大事に多様な楽曲
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Home Party Peopleが6曲入り新作発表 テーマは「カーステレオで聞きたい曲」 メロディ大事に多様な楽曲
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