沖縄県の玉城デニー知事は8日、中国海軍の戦闘機が自衛隊の戦闘機にレーダーを照射した問題を受け、沖縄防衛局長と外務省沖縄担当大使に早ければ同日中に状況を説明するよう求めていることを明らかにした。高市早苗首相が台湾有事は日本の存立危機自体となるとの考えを示して1カ月が経過した。
中国の反発を受けて県内で観光などへの影響が広がっていることを受け「誤ったメッセージにならないよう丁寧に中国側とチャンネルをつないでほしい」と国に注文した。
 レーダー照射は6日に沖縄本島南東の公海上空で発生。中国海軍の空母から発艦したJ15戦闘機が航空自衛隊のF15戦闘機にレーダーを2回照射した。
 玉城知事は防衛局長と沖縄大使が県庁に出向いて説明をするよう、知事公室長に対し調整を指示したと説明。「情報の待ちの状況では良くないかと思うので、我々の考え方も伝えようと思う。緊迫した状況なので、もっと詳しい情報を丁寧に発信してほしい、情報共有させてほしいと伝える」と述べた。
 高市首相の発言に中国側が反発し、県内ではクルーズ船の寄港キャンセルなど影響が広がる中で一義的な責任は国にあるとして「国がどう対応するか、もっと緊張感と緊迫感を持ってもらわないといけない」と指摘した。
玉城知事、沖縄防衛局長らに状況説明求める 中国軍機レーダー照...の画像はこちら >>
編集部おすすめ