沖縄県南大東村立南大東小学校(根路銘国太校長)は11月の給食で、同小3年の神里(かんざと)一鷺(ひいろ)さん(9)が考えた「きんにく丼」を提供した。神里さんは9月に行われた本紙のスクラップコンテストに「牛肉や豚肉、鶏肉が100枚入っている丼を食べて強くなりたい」と願った作品を提出。
新聞感想文部門(小学校低学年)の優秀賞に輝いた。作品を見た同小の當眞佳子教諭が、栄養士に相談して実現した。
 神里さんは今年からハンドボールを始め、シュートや走るのが得意。ご飯をたくさん食べて強い体をつくるのが目標だ。スクラップコンテストでは、7月に沖縄市内の一部の小学校などで出された「キングス丼」を紹介。「きんにく丼を開発して食べ、早いシュートを打てるようになりたい」と目標を語った。
 きんにく丼は牛肉、豚肉、鶏肉などが入っており、丼の中央に錦糸卵もある。當眞教諭は「一鷺さんは野菜を食べるのが苦手で、食べやすいように細かく刻んで具に入れてもらった」と語る。
 きんにく丼が提供された11月27日は、一鷲さんの母の丈子(ひろこ)さん(42)と弟の和玖(わく)ちゃん(3)も教室で試食した。一鷲さんは「お肉が3種類入っていて、食べ応えがあった。強くなれそうだ」と感謝した。
 當眞教諭は「一鷲さんからは野菜を克服しようとする意思を感じて、やってみようと思った。
他の児童の反応も良かった」と振り返った。根路銘校長は「子どもたちは筋肉がついたはずよ。たくさんご飯を食べて学んで、体を動かしてほしい」と期待していた。(沖山茂通信員)
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