ANAホールディングス(HD)は20日、傘下の全日本空輸(ANA)で関西空港・静岡空港と沖縄県内を結ぶ計4路線を2026年中に運休すると発表した。急激なコストの増加で赤字幅が拡大し、黒字化が見通せないと判断した。

 関西-沖縄、宮古、石垣間は3月29日から運休する。現在、関西-沖縄は1日3往復、関西-宮古、石垣は1日1往復。関西路線は修学旅行など一部団体客向けには運航を継続する予定だ。
 静岡-沖縄間は10月1日から運休する。現在は1日1往復している。ANAの静岡発着便は現在沖縄と札幌の2路線のみ。
 担当者は「運航再開めどは立っていない。国内線を取り巻く事業環境が変化している中での判断で、一時的なものではない」と説明した。国内線は人口減少や燃料費高騰で収益環境が悪化し、国土交通省主導で路線網維持に向けた議論が進んでいる。このほか、シーズンによる需要動向などから福岡-沖縄間は3月以降、1日8往復に減便する。
 ANAHD子会社のピーチ・アビエーションは関西-沖縄間を1日3~4往復から4~7往復に増便し、需要の取り込みを狙う。
 また、日本トランスオーシャン航空(JTA)は4月から名古屋-沖縄間と沖縄-石垣間を減便する。
名古屋-沖縄は1日4往復から3往復に、沖縄-石垣は1日7往復から6往復に減らす。琉球エアーコミューター(RAC)も3月29日に石垣-与那国間を1日3往復から2往復に減便する。一方、沖縄-与論や宮古-石垣は増便する。
 担当者は「国内線全体の需要と供給や他社の動向を見て総合的に判断した」と話した。(政経部・玉城日向子)
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