[衆院選 2月8日]

 

 8日投開票の衆院選を前に、沖縄タイムスは沖縄3区に立候補した3氏に、地元の課題や北部振興に向けた政策、名護市辺野古の新基地建設などについての考えを聞いた。 
仲間暁子氏(参政) 減税と外国人政策注力
 -最大の争点は。

 「消費税の段階的ゼロ、一律廃止だ。長く経済が低迷してきた原因の一つに消費税負担の重さがある」
 「外国人労働者政策も争点だ。技能実習から育成就労への移行で人手不足対策は進む一方、受け入れ態勢や管理が不十分なままでは地域の不安につながる。制度設計の在り方を見直す必要がある」
 -選挙区内の課題は。
 「外資系ホテルの建設などで雇用はある程度増えたが、県民が安い労働力として使われている。地元企業が自ら稼げる力を持ってこそ利益が沖縄で循環し、安定した雇用につながる」
 「北部エリアは第1次産業従事者も多い。多品目の農作物を安定して生産できる環境を整え、農家の所得向上を支援していく」
 -自身の強みは。
 「起業して10年。消費税負担が重くのしかかる中小零細企業の苦労が分かる。消費税は人件費、雇用の抑制などマイナス影響が大きく、廃止を訴える」
 -辺野古新基地は争点となるか。
 「名護市長選の結果を見るとそこまで争点にはなっていないように映るが、依然として県民の関心は高い。完成時期が不明なのに税金を投じ続ける意味はあるのか。
見直しを求める」
 -沖縄振興について。
 「地元企業が成長して初めて本来の振興といえる。大型工事に県内建設企業が参加しやすい仕組みをつくり、県内企業優先の補助金制度を拡充したい」
 -高市政権への評価は。
 「外国人労働者に対する政策は評価できないが、外交面は評価できる」
 -自衛隊の「南西シフト」について。
 「軍備増強を進める中国の現状を見ると配備は必要だ。ただ、県民の頭越しに進められていると感じる」(衆院選取材班・城間陽介)
島尻安伊子氏(自民) 所得増へ強い経済実現
 -最大の争点は。
 「連立の枠組みが変わり、新たな政策推進に対する国民の意思を確認する必要がある。選挙区内の首長と連携して地域の政策を進め、各事業の実現に向けて予算を確保できるのは誰か。そこを争点にしたい」
 -3区の課題は。
 「強い経済を実現し、所得向上につなげる。各首長と連携して地域の諸課題を解決していく。沖縄市では、沖縄こどもの国の大型整備や返還予定である米軍キャンプ瑞慶覧のロウワー・プラザ住宅地区の開発、うるま市は中部東道路、北部地域は『やんばるDMO』の設立がある」
 -自身の強みは。

 「自民党沖縄振興調査会事務局長を務め、沖縄関係予算、沖縄税制に関わってきた。選挙で訴えてきたことを反映させたい」
 -米軍普天間飛行場移設問題は争点になるか。
 「問題の原点は、同飛行場の危険性を一日も早く除去すること。固定化は避けなければならない。今後も選挙の争点になりえる」
 -沖縄振興策にどう取り組むか。
 「強い沖縄の経済を実現すべく、『GW2050 PROJECTS』を26年度沖縄関係予算の目玉に掲げた。那覇空港の機能強化と返還予定の米軍基地跡地の一体的な開発を力強く推進していく」
 -政権に対する評価は。
 「石破内閣は沖縄の自立型経済を支援してきた。高市内閣は沖縄での先端技術を活用した経済振興に力を入れている。両内閣とも沖縄振興を重視している」
 -自衛隊の「南西シフト」をどう見るか。
 「日本を取り巻く安全保障環境は年々厳しくなっている。特に中国の明白な脅威に、県民の生命財産を守るために防衛力を整備するのはやむを得ないのでは」
(衆院選取材班・比嘉海人)
屋良朝博氏(中道) 物流費見直し産業育成
 -最大の争点は。

 「この時期に選挙を行うこと自体の是非だ。本来は来年度予算を編成する重要な時期。横暴で身勝手な党利党略の政治を変え、国民中心の政治に切り替えることができるかどうかが争点」
 -3区の課題は。
 「産業が育ちにくく、所得が低い地域だ。所得をどう上げるかが課題で、特に物流の送料の高さが産業育成の足かせになっている。昨年末の来年度予算審議で送料の調査費を確保でき、物流の高コスト構造に対策を始める第一歩となった。公共交通も脆弱(ぜいじゃく)で、鉄道整備による人やモノの流れづくりが必要だ」
 -自身の強みは。
 「記者として約30年、基地問題や安全保障の課題を取材してきた。沖縄の基地問題だけでなく、日本の安全保障政策をしっかり議論しなければならないし、その自信はある。沖縄を脅威に対する抑止の島から、国際協調の島に変えていく」
 -辺野古新基地は今後も争点となるか。
 「新基地建設には揺るぎなく反対だ。政府が変わらない限り、県民の民意を踏みにじる政策を押し通す限り、争点であり続ける。
代替案、プランBを持って国会で議論したい」
 -沖縄振興政策にどう取り組むか。
 「振興とは所得を上げることだ。必要な公共工事は続けつつ、これまで手薄だった所得を上げる政策にシフトしていく」
 -高市政権への評価は。 「短か過ぎて評価すらできない。政策が二転三転し、信頼に値しない。党利党略の政治だ」
 -自衛隊の「南西シフト」について。
 「仮想敵とされる地域に近過ぎるし、合理性がない。南西シフトは見直すべきだ」
(衆院選取材班・垣花きらら)
衆院選・沖縄2区 3候補に聞く最大の争点は 辺野古新基地・沖...の画像はこちら >>
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