【屋我地島=名護】福岡県出身で歌三線を習って2年の女性が琉球民謡伝統協会主催の民謡コンクールで昨年新人賞を受賞し、名護市の屋我地島で話題になっている。屋我地島の済井出にある国立療養所沖縄愛楽園で薬剤師として働く立石千咲さん(40)だ。
(玉城学通信員)
 立石さんが三線に出合ったのは、愛楽園で働き始めた2年前、三線を弾く同僚に感銘を受け、島内の我部にある海風民謡研究所を紹介してもらったのがきっかけ。「楽器に縁がなく、30代後半になって初めて手にしたのが三線だった。沖縄の言葉も歌詞の内容も知らなかったけれど、海風民謡研究所の玉城則光所長の分かりやすい指導で受賞することができた」と振り返る。
 民謡コンクール出場が決まってから、課題曲の「安波節」の歌碑がある国頭村を訪れたり、市内の「二見情話」の歌碑を訪れたりしたという。師匠の玉城さん(77)は「沖縄の芸能文化を学ぶことは沖縄の歴史を学ぶ第一歩。とても大切」と目を細めた。
 同じ研究所で三線を習う、同僚で放射線技師の辻啓介さん(54)=福岡県出身=は「私は今年、新人賞にチャレンジする。緊張と不安で三線を手放せない。立石さんがうらやましい」と調弦していた。
 4年前に教師免許に合格した地元我部の大城信子さん(70)は「立石さんは稽古熱心で研究所のアイドル的存在。新人賞を受賞してからは二見情話大会や愛楽園の夏まつりのステージでも安波節や安里屋ユンタなど堂々と歌っていた」と語った。
 立石さんは「次の目標は優秀賞」と見据えている。
歌三線習って2年で新人賞 福岡出身の40歳、琉球民謡に夢中 ...の画像はこちら >>
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