2世帯住宅で同居のはずが、ひとり階下で聞く2階の息子夫婦のにぎやかさが、逆に泣くほど寂しいと友人。
 家族のレンタルが必要なほど、日本は寂しい国なのかといぶかりながら見てみれば、満たしたいのは孤独だけではなく、自己肯定感だったり、世間の「あるべき論」へのアンチテーゼだったりする。

 売れない役者フィリップが、レンタルされる父親役や花婿役の理由を知れば、正直に生きるだけで不利益を被るこの世間の不自由さを思い知る。それでも、人に寄り添うことで自分を見つめ直していくフィリップのその心模様に、いつしか自分も伴走しているから不思議。
 先の友人に誰かがアドバイスをしていた。息子夫婦と思うから恨めしい。他人の家族の幸せBGMだと思ってひとり遊びを見つけろと。
(スターシアターズ・榮慶子)
◇シネマQ、ライカムで上映中
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