名護市辺野古沖で起きた船2隻の転覆事故で、国土交通省運輸安全委員会事務局那覇事務所は17日現地入りし、引き挙げられた「不屈」と「平和丸」の調査を行った。船長と女子高校生の2人が死亡したことから最も重い「重大事故」として調査を那覇事務所から本省に移管。
本省運輸安全委の調査官も現地入りし18日から調査を行うという。
 那覇事務所の山崎二郎地方事故調査官ら2人が同日午前10時ごろから辺野古漁港を訪れ、船体を調査。報道陣の取材に対し、両船とも船底に目立った損傷がないことから「何かに衝突して転覆したとは想定していない。波の影響は受けている」との見方を示した。
 不屈は操舵(そうだ)室付近が激しく損傷しており、平和丸も上部構造物がなくなっていた。こうした上部の損傷については波の衝撃ではなく、転覆して浮いた状態で浅瀬の岩礁に擦れたか、海上保安庁による曳航(えいこう)時に壊れた可能性があるという。GPSといった航行記録装置は搭載されていなかったとみられる。
 転覆の要因については、乗客の配置による傾きや、横波だけでなく後方から波を受けて操縦不能になる「ブローチング現象」の可能性も指摘した。
 今後は運輸安全委の調査官が関係者の聞き取りのほか、当時の気象や地形データなどを調べて総合的に原因究明を進め、事故調査報告書を作成する。(社会部・塩入雄一郎)
「重大事故」で本省に移管 運輸安全委員会が調査開始 辺野古の...の画像はこちら >>
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