東京大学史料編纂所と沖縄美ら島財団は18日、財団が所蔵する琉球国王の尚家伝来の「琉球国之図」をデジタルアーカイブとして公開した。1796年に琉球王国が制作した沖縄本島などの精密な絵図がウェブで見られ、現在の 地図との比較や文字検索もできる。

 絵図は琉球王国が独自の測量技術で作成した。縦47・3センチ、横96・8センチに本島と周辺諸島が精密に描かれている。これまで一般には公開されていなかった。
 同編纂所は高精細デジタルカメラで撮影。画像データに地名や地理情報をひも付けた。画像データを研究者と解読したところ、数ミリ単位の文字情報が1684件に上ることが分かったという。同編纂所は「琉球に関する絵図としては随一のもの」としている。
 両者はこの日、利用に関する研究協定を締結した。同財団の湧川盛順理事長は「当時の測量技術の高さを示す貴重な史料。県民の宝を守り、次世代に引き継いでいく」と語った。
 同編纂所の尾上陽介所長は「精度の高い絵図とデジタルは親和性が高く、やりがいのある取り組みだった。市民にも絵図に親しんでもらえる仕掛けになる」と述べた。

 アーカイブはhttps://www.hi.u-tokyo.ac.jp/collection/digitalgallery/shouke/ja/から確認できる。(社会部・西平光葉)
精密な「琉球国之図」デジタルに 王国独自の測量技術示す史料 ...の画像はこちら >>
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