〈私たちは、2026年3月16日に辺野古で発生したボート転覆事故で、次女を亡くしました〉。そんな言葉から始まる投稿は、3日午後11時までに4本公開されている。最初の投稿は事故から12日後の3月28日だ。投稿によると、知華さんは2008年10月生まれ。両親や4歳上の姉との海外生活を経て、姉を追う形で21年4月に同志社国際中へ入学した。〈校風も自由闊達(かったつ)、(中略)知華も毎日楽しく、おしゃれしながら登校していました〉〈明るく、優しく、聡明(そうめい)な子でした。家族想(おも)いで、家族で出かけるのをいつも楽しみにしてる子でした〉
そんな中で起きた死亡事故。今月1日に発信した投稿では、事故を巡る学校側の対応に憤りを募らせる。
娘2人から学校生活の話を聞く中では、安全管理への不安や思想的な偏りを感じたことは一度もなかったという。それが今回の沖縄への研修旅行については〈あまりに異質すぎて唖然(あぜん)とするばかり〉〈普段の管理された校内とは全く異なるフィールドで、事前の安全、認可、保険の確認を行わず、さらに現地での引率放棄をよしとしたその感覚には言葉を失います〉とつづった。
知華さんは、辺野古での乗船を含むコースを選んだ理由について〈美ら海水族館に行きたいんだけど、美術館で怖い絵を見るよりかは、お友達と綺麗(きれい)な珊瑚礁(さんごしょう)を見る方が楽しそうじゃん〉と家族に話していたという。保護者に提供されていた情報が〈あまりに少なすぎました〉と悔やむ。
さらに「抗議活動のため乗船していた」と報道されたことや、生徒らが新基地建設工事に反対する思いで辺野古に来ていたという一部市民、日本保守党代表の百田尚樹氏のユーチューブ番組での発言について「誤情報」と指摘している。
知華さんの遺族は事実解明につながる情報提供を呼びかけている。メールはhttps://mail-to.link/m9/1fajjrxから。
■遺族、事故の風化を危惧
知華さんの遺族は実名での報道を控えるよう、捜査機関や学校を通して要望していた。3月28日の「note」への投稿では、事故翌日の学校会見後も一部報道機関で実名報道が続いたことについて「大変残念な気持ち」として「悲しい事故事件の被害者の実名報道が一方的に行われることがなくなること」を希望した。
一方、同じ投稿では、今後は実名での報道を受け入れる意向も表明した。情報を表に出さず、反論しないことで、誤情報を訂正する機会を失い、世間の認識が誤ったまま風化することを危惧。「知華のことを正しく伝えること」「誤情報や、誹謗(ひぼう)中傷の訂正」を投稿の目的に挙げた。
おことわり 沖縄タイムスは3月18日付紙面以降、遺族の意向を踏まえて匿名で報じてきましたが、今回の遺族による情報発信を受けて実名で報じました。

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