日曜経済面コラム「オフィスの窓から」は12日から、新たな執筆者が2026年度上半期を担います。
 県内で保険薬局の経営や介護福祉事業などを手がけ、遠隔システムを使った離島での服薬指導にも取り組む企業の代表、生産過程で余剰となった植物由来の新素材「バイオレザー」の製造に取り組む起業家、国の焼酎特区で新たな泡盛酒造所の立ち上げに挑む社長、国産バニラの栽培に取り組む農業法人の代表、離島や沖縄と台北を結ぶ国際定期便を運航する航空会社の社長の5人です。

 各現場でのエピソードや日々の思いをつづります。9月末までの半年間、ご愛読ください。
 宮里 早香氏(みやざと・さやか)薬正堂社長、すこやかホールディングス副社長。1983年生まれ、うるま市出身。
 県立中部病院で病院薬剤師として勤務した後、2010年に薬正堂入社。県内に45店舗展開する「すこやか薬局」を中心に、医療・福祉分野で地域住民の心と体の健康サポートに取り組む。東日本大震災の際、宮城県気仙沼市で被災地支援に従事した。
 24年に父から事業承継し社長就任。25年には南大東島と与那国島で薬剤師を置かない「連携店舗」をオープンし、離島の医療継続に力を注ぐ。
 2児の母。「医療現場の課題だけでなく、女性経営者として、働く母として、日々の取り組みをお伝えできれば」
 伊江 玲美氏(いえ・れみ)アナンティア創業者。1976年生まれ、那覇市出身。

 国際NGOのスローフード・インターナショナル日本統括責任者として、持続可能な農業と食の推進に携わる。神戸市では地産地消と食を通じた都市戦略「食都神戸」プロジェクトに従事。また「アイヌの食文化」を軸に、国内外で先住民族会議の開催や女性のエンパワーメント、文化発信を手がけた。
 2021年にアナンティア設立。県産の茶くずや余剰黒糖を利用し、微生物の力で天然素材100%の新素材レザーを開発。量産化と販路拡大を目指す。
 「困難な時でも一歩前に進めば、必ず応援してくれる人が現れる」
 古謝 雄基氏(こじゃ・ゆうき)LANDO代表取締役CEO。1992年、読谷村出身。
 横浜国立大学卒業後、CCCなどで新規事業開発に携わる。コロナ禍を機に帰郷、南島酒販を経て、25年にLANDOを創業。南城市で本土復帰後初となる泡盛酒造所の設立をけん引。昨年末、同市の国家戦略特区認定を実現させた。
泡盛のみならず、県内の固有種や絶滅危惧種を自社栽培し、スピリッツの製造を通して持続化するという取り組みも行う。
 「未活用の地域資源を酒造りを手段としてマネタイズし地域に還元する、という全国的にも新たな取り組みの熱量を読者の皆さまにお伝えしたいです」
 當山 明菜氏(とうやま・あきな)読谷テロワール代表取締役。1994年生まれ。読谷村出身。
 県内外のホテルやレストランでパティシエとして研さんを積む。2020年のコロナ禍を機に、地元でバニラが栽培されていることを知り、創業者に師事。創業者から代表を任せられ、23年に同社を設立し代表に就任した。現在は栽培から加工・販売まで一貫して手がけ、県内外のホテルや香料会社、レストランなどにも採用されている。輸入に頼ってきたバニラの国産化に挑戦。高校生との連携で情報発信や地方創生にも力を入れ、地域資源を生かした新たな産業づくりを推進。次世代の担い手育成にも取り組む。
 堀尾 裕子氏(ほりお・ゆうこ)日本トランスオーシャン航空(JTA)社長。
1970年生まれ、大阪府出身。
 92年に日本航空(JAL)に入社。ミッション・ディレクターや執行役員空港本部長などを歴任し、ハンドリング業務の向上や環境負荷低減を推進するため羽田・成田の2空港で自動運転レベル4(完全無人運転)の実用化を開始した。
 2026年4月から現職。JTAの社長に女性が就任するのは、前身の南西航空を含めて初めて。
 「これまでの歩みを礎に、沖縄の未来をともに拓(ひら)く翼でありたい。安全と安心をどこまでも貫き、地域の持続的な発展へ向けて、共に挑戦し続ける」
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