夢枕氏が訪れたのは、晴明と博雅が月夜の中、酌み交わす幻想的なラストシーンの撮影現場。
そして、本作の晴明と博雅を見て、「山崎さん、染谷さん素晴らしかったです。自分で2人の関係性はよく分かってますが、もう落涙しそうになりましたよ」と山崎と染谷へ賛辞を送っている。
夢枕氏は、平安時代に実在した最強の呪術師・安倍晴明と、雅楽家としても名を残した源博雅をモデルにした2人が、さまざまな怪奇事件を解決していく小説「陰陽師」シリーズで知られる。
「35年くらい前に作る約束をして、ようやく完成した。
「山崎さんの晴明、染谷さんの博雅、ともに僕が想定していたよりも、ステージがはるかに上の仕上がりで、脚本も読んでいるのに、ストーリーもわかっているのに、泣いてしまいました」と告白。
加えて、「僕は原作だから、自分だけに響く場面とかあったりするんです。晴明と博雅が、最初はちょっと仲悪くて、でも『俺は悪口言っていいけどお前が言うなよ』みたいに、急に弁護するところとかね。そうなんだよなっていう感じです」と話していた。
本作では、夢枕氏の全面協力のもと、原作では描かれていない、晴明の若き日を映画化。