リマスター音源は、メタリカ作品を多く手がけてきたプロデューサー、グレッグ・フィデルマンの監修のもと、グラミー賞受賞歴を持つマスタリングエンジニア、ルーベン・コーエンが「ラーセン・マスタリング」で仕上げた。今回の再発は、デラックスボックスセット、3CD、1CD、180g重量盤2LP、カセット、デジタル配信(空間オーディオ含む)と多彩なフォーマットで展開される。日本盤はSHM-CD仕様の3CD(リマスターデラックス)および1CDとしてリリースされる。
発表と同時に予約受付もスタートし、デジタルでは「Until It Sleeps(リマスター)」「Until It Sleeps(Herman Melville Mix)」「F.O.B.D.(ラフ・コーラス・ヴォーカル・アイデア・ミックス)」「Until It Sleeps(Live at Slim’s, 1996)」の4トラックが先行配信された。あわせて「Until It Sleeps」のリリックビデオも公開された。
3CD、2LP、デジタルデラックスには、「The Outlaw Torn」の“エクステンデッド・バージョン”が初めて収録される。当時のオリジナルアルバムではCDの収録時間に制限があったため短縮版が収められていた(オリジナルアルバムのバージョンは1CDに収録)。
限定盤デラックスボックスセットには、95年~97年にわたるメタリカの活動を記録した未発表音源を含むデモ、ラフミックス、ライブ音源、ラジオ&テレビ出演の音源が豊富に収録される。内容は、アナログ3種(『LOAD(リマスター)』2LP、「Mama Said」ピクチャーディスク、Lollapalooza ‘96ライヴ3LP)、CD15枚(リフ、デモ、ラフミックス、B面曲、ライブ音源など)、DVD4枚(ビハインド・ザ・シーン、スタジオ、ライブ、ラジオ&テレビ出演などの映像)、128ページにおよぶブックレット、ツアーパス、ギター&ベースピック、パスヘッドのパッチ、Lollapaloozaのポスターなど豪華特典が同梱される。
『LOAD』は、約1年をかけて制作された意欲作で、スラッシュメタルにとどまらない音楽的冒険が詰まったアルバム。97年には続編ともいえる『RELOAD』も発表された。『LOAD』からのシングル「Until It Sleeps」や「King Nothing」は、2023年の最新アルバム『72 Seasons』を引っ提げた『M72ワールド・ツアー』でも定期的に演奏され、今なお世界中のファンを熱狂させている。