ダンス&ボーカルグループ・ONE N’ ONLY(通称:ワンエン/TETTA、REI、EIKU、HAYATO、NAOYA)が、9日、10日の2日間にわたり東京・日本武道館で全国ツアー『LIVE TOUR 2025 ||:ONE N’ ONLY:||』のファイナルを開催。全公演チケットがソールドアウトした全国4会場10公演のツアーを完走した。
9日の公演では、約2時間で全24曲を披露。本公演では、4月29日の愛知公演中に足を負傷し、以降の公演は一部演出のみの参加となっていたREIが全演目出演の復帰を果たした。

 同グループは、Latin(ラテン)カルチャーを取り込み、“J-Pop”と“Latin Music”を融合させた、独自のスタイル“Jatin Pop(ジャティンポップ)”へと進化。唯一無二のスタイルを貫き続けてきた。本ツアーはツアータイトルにグループ名が入った今までの集大成とも呼べるライブ。特に日本武道館公演はSWAG(※ファンの総称)との約束であり、結成当初から目標として掲げていた。そんな思い入れの深い武道館に立ったメンバーは、「簡単な道のりではなかった」「地道に一歩一歩、SWAGとワンエンで歩み続けてきた」と歩んできた7年を回顧し、涙した。

 ツアーテーマソング「BOOM BASH」をはじめ「OPEN」「EVOL」などの“これぞワンエン”という挑戦的でリズミカルなラップと激しいダンスが魅力の楽曲から、どこか儚げで、伸びやかな歌声と訴えかける表情で魅せる「DEJAVU」「Only One For Me」などを次々と披露。「My Love」ではSWAGが大合唱し、メンバーへ歌声を届けるシーンも。REIとEIKUは涙ぐみながらも、うれしそうに会場中を見渡した。

 HAYATOの「結成7周年を迎え、メンバーそれぞれが節目に感じていたツアーでいろんな思いが募ってきょうを迎えています」という最後のあいさつでは、全員が涙をみせた。REIは「メンバーが裏でものすごく支えてくれています。
本当にいい奴らに囲まれました。こういう出会いは絶対に大切にします」とメンバーへの想いを明かし、EIKUは「正直ワンエンは順調じゃなくて」と本音を覗かせつつ、「SWAGがどんなときも笑顔で前を向いて応援してくれるので、僕も頑張れました。」と感謝した。

 NAOYAは「もっともっともっと上へいって、SWAGと最高の景色を見たいと思います」、TETTAは「俺はこれからもこいつらとおじいちゃんになっても一緒にいたいし、みんなともずっといたい」、HAYATOは「これは覚悟のツアーでした。ONE N' ONLYとしてもっとでかい景色にSWAGを連れていくのでこれからもついてきてください」と未来への想いを力強く語った。メンバーの言葉に、観客からはすすり泣く声が漏れ、多くのSWAGがハンカチで目をぬぐった。

 また10日の公演では、HAYATOが最後のあいさつで「俺らはツアー前にメンバーが1人脱退という現実を迎えて、それでも前に進むしかないとみんなで話して。届いているか分からないけれど、お前の居場所はずっとここにあるから。だからこそ俺らは前に進み続けるしかない。」と率直な思いを自らの言葉でSWAGに語った。公演後には、初のアリーナワンマンライブを含む次のツアー開催決定をサプライズで発表した。

【9日公演 最後のあいさつほぼ全文】
■NAOYA
みなさん、今日は来ていただきありがとうございます。ここまで来るのに、7年かかりました。決して早くはないと思います。
ですが、僕たちは地道に一つひとつ・一歩一歩、SWAGとワンエンで歩み続けてきて、だからこそこの達成感になりました。

(涙を流しながら)今回のツアーは、オープニングで鎖が外れる演出がありましたが、僕自身にも鎖があった部分があって、それが一気にこのツアーで解放されました。それは、紛れもなくここにいるSWAGのみんなもそうですし、この4人のメンバーのおかげだと思っています。本当に僕はSWAGも好きですし、メンバーのことが大好きです。なので、僕たちはここで止まるわけにはいきません。もっともっともっと上へいって、SWAGと最高の景色を見たいと思います。本当にみなさんきょうはありがとうございました。

■REI
きょうは武道館公演にお集まりいただきありがとうございます。
夢の武道館。47都道府県ツアー(23~24年にかけて開催)のときに絵馬に書いて、「いつか絶対立ってやる」と言っていた日を思い出します。
みなさんに申し訳なかったのですが、足のケガで出られない公演が何公演かありました。正直に言うと、(本公演も)前日までどうなるかわかりませんでした。
でもそれは本当にどうしようかなって、なんでこんなことが立て続けに…何ていうんだろう…「自分の超えられない壁なんてない」とずっと信じていたんですが、どこかちょっと「無理かな」とマイナスなこと考えてしまっていました。そんなときにSWAGのみんなが「REIのために神社いってきました」「足治るように祈ってきました」と言ってくれたり、メンバーが熱いメッセージを送ってくれたりして、嘘かと思われるかもしれないんですが、スッと痛みが(消えて)段々と良くなっていって。今このステージに立てています。本当にありがとうございます。

(観客:大きな拍手)

7年前は1人で何でもできると思っていました。愚かな人だったと思います。僕がドラマとか出るときもそうですが、メンバーが裏でものすごく支えてくれています。みなさんが知らないところで、僕のために時間を割いても嫌な顔一つしないんですよ。本当にいい奴らに囲まれたなと。(涙を流しながら)絶対大事にします。こういう出会いは。
本当にありがとうございました。


■EIKU
きょうはみなさん、僕たちにとってもみなさんにとっても大事な時間を(涙を流し言葉につまる)

(観客:がんばれー!)

大事な時間を一緒に過ごしてくれて、本当にありがとうございます。
初日も泣いちゃったんだけど

(会場が笑い声に包まれる)

正直ワンエンは順調じゃなくて。いろんな試練があって、でもこのメンバー全員でどんなことも乗り越えてこれたし、SWAGがどんなときも笑顔で前向いて応援してくれるので、僕も頑張れました。
武道館に向けて、リハとかも自分自身、声が出づらいとか、いろんなプレッシャーがあって、上手くいかないことも多かったりしたんですよ。すごく落ち込んで、自分のメンタルケアもできていなかったし、体力の管理も全然できていなかったなと感じて。プロ意識なかったなと、この武道館に向けてのツアーを経てすごく感じました。悔しくて。でもきのうの通しリハのときに改めて映像を見て、「ワンエンてかっけぇな」「ワンエンてすげぇな」と思ったし、本当にいろんなスタッフさんやメンバー、友達・家族に支えられてやってこられています。本当にみなさんのおかげです。

ここから先きっと長いと思います。いろんな試練があって、みなさんの中にも今「辛いけど笑顔でいよ」と思っている人も少なからずいると思います。でもそんなときに僕たちが支えになってどんな人よりも近い距離でみなさんのことを支えますので、これからも応援のほどよろしくお願いします。


■TETTA
きょうはワンエンのライブに来てくださり本当にありがとうございます。
みんなが言ってくれたんですが、ここまで来るのに7年かかって、簡単な道のりじゃなかったと思います。僕たちにはいろんな苦難があって、なにか乗り越えたらまたなにか苦難がきて、ということをずっと繰り返していて、そのたびにメンバーと手を取り合ってみんなで支え合って、そしてSWAGのみんなが僕たちに毎回元気な言葉をくださって、それでなんとかここまでこられたし、俺はこれからもこいつらとおじいちゃんになっても一緒にいたいし、みんなともずっといたい。

(涙を流し、言葉につまりながら)こうしてSWAGが応援してくれていることも、当たり前のことじゃないし。本当にみんなのことを大切にしないとな、と心から思います。

普段はあまり言わないけれど、本当にみんなのことが大好きです。だから、これからもずっとONE N' ONLYのそばにいてほしいし、俺らもそばにいたいなって思われるような存在でいられるように頑張るので、これからもずっと応援のほどよろしくお願いします。
きょうは本当にありがとうございました。

■HAYATO
改めて日本武道館に来てくれてありがとうございます。
メンバーのコメントを聞いてるだけでも感情が大きくなりすぎて、何を伝えたらいいんだろうという感じで今喋っているんですが、本当にこの武道館はみんなも言っていましたが、ずっと立ちたかったステージでした。どこからだろうな?わからないけれど、47(都道府県ツアー)回っているときはまだ「もしかしたら(武道館公演)いけるんじゃない?」と確信はなかったかもしれないです。でもどんどん見えてくるようになったのは、こうやって支えてくれるSWAGのみんながいてくれたからだなと思います。


7年も活動していれば、いろんな出会いや別れはあると思います。ここにいるスタッフももちろんですが、ここまでの道のりで好きになってくれて今ここにはいないけれど、その当時僕たちを全力で支えてくれたというSWAGもきっといるし、関わってくれるスタッフさんやマネージャーさんだったり、そういう方々も僕らの中で変化はしていますが、ずっと心の中で生きています。そして、メンバーもそう。どんなに変化をしても、僕らは変わらずグループ名通り唯一無二のアーティストを目指し続けます。そして、何よりここにいるみんなが僕らにとってオンリーワンな存在です。僕たちに関わってくれるみなさんもメンバーも替えのきかない特別な唯一無二の存在です。こうして同じ想いをもった仲間たちが、こんなに集まることができるんだなということに改めて、俺らって幸せ者だなと感じています。

僕らがつらかったり苦しんでいるときに、SWAGのみんなに支えられました。たくさんの愛や元気をもらってなんとか踏ん張ることができて、たくさん守ってもらいました。なので、これから先、SWAGがどんなにつらいことだったり逃げたくなることがあっても、僕らが全力で守るので、辛かったらいつでもライブに遊びに来てほしいし、SNSで連絡してきてください。

(会場が笑い声に包まれる)

まじで。俺らめちゃくちゃ全部見てるし、本当にずっとSWAGのそばにいるんで、任せてください。ここまでくる途中で不安なこともあったけれど、この景色を見たら自信に繋がりました。こうして同じ気持ちを持った人たち同士で、手を取り合って強く生きていきたいなと思います。
もうこの手は二度と離さないようにしっかり握りしめて、これから先強く歩んでいきたいと思います。

もういけるでしょ!
もう立ち止まらないから、ONE N' ONLYは!

(観客:大きな拍手)

これは覚悟のツアーでした。このツアーで改めて覚悟を決めて、ONE N' ONLYとしてもっとでかいステージに、もっとでかい景色にSWAGを連れていくのでこれからも絶対ついてきてください。よろしくお願いします。
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