全世界興行収入3億2000万ドルを記録した『死霊館』(2013年)から12年。「死霊館」ユニバースの9作目にして最新、最凶のフィナーレを飾る完結編『The Conjuring: Last Rites(原題)』が、『死霊館 最後の儀式』の邦題で10月に日本で公開されることが決定した。

 「ソウ」シリーズ、「インシディアス」シリーズなど数多くの傑作ホラーを生み出してきたジェームズ・ワン監督が、実在した心霊研究家ウォーレン夫妻が体験した、人知を超えた戦慄の怪奇事件(実話)をもとに映画化した『死霊館』。

 続く、『死霊館 エンフィールド事件』(16年)、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(21年)、さらに“「死霊館」ユニバース”は拡大し続け、シリーズ劇中に登場する実在する呪われたアナベル人形が巻き起こす恐怖を描いた「アナベル」シリーズや、『死霊館 エンフィールド事件』に登場する悪魔のシスター“ヴァラク”のルーツに迫る前日譚「死霊館のシスター」シリーズといった数多くの作品を生み出し、世界累計興行収入20億ドルを超えるホラー映画の一大フランチャイズへと発展した。

 本作は、数々の傑作ホラーを手がけてきたジェームズ・ワンとピーター・サフラン(「死霊館」ユニバース、『スーパーマン』(2025年))がプロデューサーを務める。監督は、前作の『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』、『ラ・ヨローナ 泣く女』、『死霊館のシスター 呪いの秘密』を手掛け、ユニバース後期を支えたマイケル・チャベス。シリーズ最後の作品を任された。さらに、本シリーズを通してウォーレン夫妻を演じてきたベラ・ファーミガとパトリック・ウィルソンがエド&ロレイン・ウォーレン役でそれぞれ続投する。

 今回公開された予告映像は、ウォーレン邸のオカルト博物館の中、「決して触れてはいけない、呪われたか、何らかの儀式に使われた不気味なアイテム」が所狭しと置かれているシーンからはじまる。その中には、これまでシリーズに登場したヴァラク(シスター)やアナベル人形の姿も。

 そして心霊研究家エドとロレインのウォーレン夫婦が登場、これまで関わった事件の数は1000件にも及ぶという重厚なせりふが印象的に語られる。今回の事件の回想と思えるシーンでは、少女の前で生き物のように動き出す人形の衝撃シーンが登場。そして事件に立ち向かうウォーレン夫婦の勇姿を嘲笑(あざわら)うかのようにオルゴールが響く中、数々の被害者が恐怖に巻き込まれていく。燃え上がる十字架、血の海に沈みゆくペンダント、そして【悪しき根源との戦い】の場面が次々と畳み掛けていく。

 「なぜこの事件が、ウォ―レン夫婦の最後の事件となったのか?」最後に彼らが見たものとは、一体何か…。アナベル人形、ヴァラク(シスター)と「死霊館」ユニバースのアイコンの登場に、シリーズ集大成に相応しい恐怖が待ち受けているのは間違いない。

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