俳優・グラビアアイドルの小田飛鳥(35)が25日、東京・下落合タックス1179で舞台『ファム・ファタール』のファイナルを迎えた。

 少女漫画『ガラスの仮面』に影響され「舞台俳優」に夢を抱き続けてきた小田は、大学2年の時に俳優養成所に入所。
「授業料を支払うためにデパートでバイトをしていた」という。養成所の案内で劇団「V―NET」と出会い、直談判して入団した。

 一方、テレビ東京の深夜バラエティー番組『極嬢ヂカラ』への出演が決まり、グラビアの世界へ。「現場にいる大勢のスタッフさん全員が自分のことを一点で見てくれていることに、予想もしていなかった快感を感じたんです。モノクロだった自分の世界が、急に色がついたようでした。自分の中の価値観が激変したことを思えています」と語る。

 グラビア活動を始めて13年。実現したのが今回の舞台公演「ファム・ファタール」だった。大学4年の時に一度は入団した劇団「V―NET」の公演。「劇団からお声をいただいたのですが、当時は中途半端な形で終わってしまっていたので、ずっと気になっていたんです。でも、心のどこかでは役者への気持ちも捨てきれなかったので、本当にタイミングもよかったんです」と明かす。

 タイトルの『ファム・ファタール』は自らの提案。
フランス語で「運命の女性」という意味だそうで「男を破滅させる魔性の女性」とも。物語は、昭和のバブル全盛期のストリップ劇場を背景に、小田は看板ストリッパー役を演じた。「男と女の葛藤やストリップ劇場に押し寄せる地上げ屋との構想など、難しいテーマの舞台だっただけに達成感のようなものがありました」と感慨深げだった。

 公演には、ラジオ番組に小田がゲスト出演(FM NACK5『森田健作 青春もぎたて朝一番!』)したことから「興味を持った」と言う酒井法子も顔を見せた声援を送っていた。
編集部おすすめ