俳優の伊原六花が、7月3日スタートの読売テレビ・日本テレビ系新木曜ドラマ『恋愛禁止』(毎週木曜 後11:59)で主演を務めることが27日、発表された。伊原は衝動的に元恋人を殺してしまった主人公を演じ、EXILE/FANTASTICSの佐藤大樹、渡邊圭祐が共演する。


 原作は、累計35万部突破の“禁止シリーズ”の第6弾『恋愛禁止』(角川文庫/KADOKAWA刊)。ドラマ版では、原作者・長江俊和氏が考案したドラマオリジナルの衝撃ラストが待っている。

 衝動的に元恋人・隆を殺してしまった木村瑞帆。しかし、彼女の犯罪は跡形もなく消えていた。一体誰が遺体を隠したのか、その目的とは。恋愛の果て、一線を越えてしまった人物たちが巻き起こす予測不能な恋愛ホラーサスペンスを描く。

 自ら望まない罪を犯し、追い詰められていく主人公・瑞帆を演じるのは、連続テレビ小説『なつぞら』出演をはじめ、近年目覚ましい活躍を見せる若手実力派俳優の筆頭・伊原。恋愛に無関心であったが、ある日を境に瑞帆のことが気になり、支えとなっていく津坂慎也は、映画・ドラマ出演のほか、情報番組のレギュラー(不定期)に抜てきされるなど、縦横無尽の活躍を見せる、EXILE/FANTASTICSのパフォーマー・佐藤が演じる。瑞帆に好意を抱き、その想いの深さから猟奇的なストーカーと化してしまう郷田肇を映画『女神降臨 Before 高校デビュー編/After プロポーズ編』の神田俊役も記憶に新しい渡邊が演じる。

 主演を務める伊原は脚本について「ドラマ版では、結末もそうですし、オリジナルの部分が多くあるので、これだけ面白い脚本、頑張らないとなとさらにパワーをもらいました!」とコメント。佐藤は「この脚本に負けちゃだめだなと思いましたし、何よりも最後まで結末が本当にわからない作品だなと思いました」、渡邊は「見えてこない展開というのが本当に面白くて、これがドラマで映像になったときに視聴者の方がSNSで考察するイメージが見えました!」と期待を高めた。

 原作者で、本作品の監督も務める長江氏は、ドラマ化にあたって「このような豪華キャストが出演し、監督までさせていただけるとは、この上ない喜びです。
ぜひこのドラマをご覧いただき、全10話に仕掛けられた謎を解き明かしてください」と呼びかけた。

 さらに、撮り下ろしポスタービジュアルも解禁された。センターには、殺人を犯し、罪悪感にかられながらも、抗えない現実と葛藤する瑞帆、瑞帆の秘めた苦悩に寄り添い、支える慎也、純粋に瑞帆を想うがゆえに歪んだ愛をまっすぐに貫こうとする郷田のそれぞれの愛が交錯し、これから壮絶な物語が動き始めることを予感させるビジュアル仕上がっている。

【コメント全文】
■伊原六花(木村瑞帆役)
――脚本を読んでの感想は。
「面白い!」という感想です。原作も読んでいましたが、ドラマ版では、結末もそうですし、オリジナルの部分が多くあるので、これだけ面白い脚本、頑張らないといけないなとさらにパワーをもらいました。

――木村瑞帆という役柄と役作りの中で心がけていることは。
私が演じる瑞帆は、割と巻き込まれ体質で、どちらかというと受け身なので、役作りという中では、結構重めなシーンが続くので、ちゃんと自分(伊原六花)を大事にしようと思っています。

――共演者の印象について教えてください。
佐藤さんは、「shine(シャイン)」です。太陽みたいなまぶしい方だなというのが第一印象です。オレンジという感じがしました!渡邊さんはご一緒するのが2回目なので、「面白い方」というのは存じ上げていたんですが、ある日現場で渡邊さんが、ちょっと段があるところに足を掛けて、かっこ良いポーズで休けいされていて、初めてそういうポーズで休けいされる方を見たので、渡邊さんの新たな一面が見えました(笑)。


――撮影現場で楽しみにしていることは。
楽しい現場が好きなので、おふたり(佐藤、渡邊)がどのような感じで現場を盛り上げてくださるかが楽しみです!

――この作品を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。
“恋愛ホラーサスペンス”というその名の通り、恋愛要素ももちろんありますし、とてもドキドキするホラー要素もあります。展開や真相がどうなっていくのかというサスペンス要素もありながらも、しっかりお話として共感できる部分もあり、見てくださっている方々も一緒に考察しながら、楽しく見ていただける作品だと思いますので、ぜひ最後まで見ていただけるとうれしいです!

■佐藤大樹(津坂慎也役)
――脚本を読んでの感想は。
一人ひとりのキャラクターが原作よりも濃く描かれている部分もたくさんあったので、この脚本に負けちゃだめだなと思いましたし、何よりも最後まで結末が本当にわからない作品だなと思いました。すごく台本を読む手が進む、そんな面白い脚本だなと思いました。

――津坂慎也という役柄について。
瑞帆に好意を抱き、一番近くで支えようと決心する役で、好青年というか、見ていてもほほ笑ましいと思います。

――共演者の印象について教えてください。
伊原さんはテレビで見ていた印象そのままで、本当に明るくて、そこにいるだけで皆に力を与えてくれるようなパワーをもっている方だなと思いました。渡邊さんは、今回初めてご一緒させていただくのですが、とてもクールで物静かな方かと思っていたら、話してみると全然そんなことはなくて、すぐに仲良くしていただいたので、とても心強いです!撮影も同じシーンがまだないのですが、これから楽しみだなと思っています。

――撮影現場で楽しみにしていることは。

夏場の撮影なので、体力がいると思うんです。それを乗り切るためにはやっぱり差し入れですね!僕は変わった差し入れをする自信があります(笑)。差し入れ頑張りたいと思います!

――この作品を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。
一人ひとりの登場人物がとても個性豊かで、濃いキャラクターばかりですし、初回から最終回まで、きっと予想のつかない展開が待っていると思います。毎週楽しみにしていただけたらうれしいです!

■渡邊圭祐(郷田肇役)
――脚本を読んでの感想は。
見えてこない展開というのが本当に面白くて、これがドラマで映像になったときに視聴者の方がSNSで考察するイメージが見えたので、何回も見てもらいたいですし、そう思ってもらえるような作品にしたいなと思いました。

――郷田肇という役柄と役作りの中で心がけていることは。
瑞帆にストーカーをしながら、いろんな人との間柄の中で、いろんな表情を持っているのが郷田という役です。動機は純粋でありたいというキーワードが自分の中にあるので、そこを大事に演じたいと思います。

――共演者の印象について教えてください。
2人とも明るいんですよ。伊原さんはずっと笑顔で、現場にいてくださるだけで明るくなる存在です。
佐藤さんは初めましてですが、もうすでにしゃべってくださるんです(笑)。いろいろとエピソードを話してくれるので、自分にとって2人とも「shiny(シャイニー)」です。楽しそうな現場になると思っています!

――撮影現場で楽しみにしていることは。
基本的に楽しい現場にいたいなと思っているタイプですが、役柄もあるので2人とは距離を取りながらやっていけたらなと思っています(笑)。楽しくいきましょう!

――この作品を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。
いろんな登場人物の目線に立って見ると、新しい発見ができる作品になっているんじゃないかなと思います。ぜひ何周もしていただきたい作品です。そういう風に作るつもりで頑張りたいと思っておりますので、ぜひリアルタイムでご覧になっていただけたらと思っております!

■長江俊和氏(原作)
この小説を書いたときは、まさかドラマになるとは思っていませんでした。しかもこのような豪華キャストが出演し、監督までさせていただけるとは、この上ない喜びです。私の集大成的作品となるべく、連日撮影に臨んでいます。すばらしい映像が撮れていますので、早く皆さんに見ていただきたいです。

今回のドラマは、原作とは違う驚がくのラストが待ち構えています。
そちらもぜひ、ご期待ください。本作を書くきっかけになったのは、ある恐ろしい夢を見たからでした。自分が何か人殺しのような重罪を犯して、警察から追われて必死に逃げている夢なのです。起きて夢だと知って安堵するのですが、その中で体験した生々しい感覚はなかなか消えません。本作の主人公である瑞帆も、悪夢のような状況に追い込まれ、もがき苦しみます。一体彼女に何が起きているのか。「恋愛」という名の地獄に落ちた彼女はどうなってしまうのか。ぜひこのドラマをご覧いただき、全10話に仕掛けられた謎を解き明かしてください。

■廣田晃二氏(プロデューサー)
カルト的な人気を誇る『放送禁止』をはじめとした“禁止シリーズ”の原作者であり、今回監督も務められる長江さんとホラードラマの企画を一緒に考えていく中でたどり着いたのが、今回7月期木曜プラチナイト枠で放送する『恋愛禁止』です。原作は、“ホラー”というジャンルではありますが、誰もが持っている愛に対する執着が根底にあり、その執着ゆえに道を踏み外してしまう人物たちが登場する、“恋愛の業”を描き出した長編小説です。

今回原作者である長江さんに脚本打合せに入っていただき、原作がもつ不気味な雰囲気を生かしながら、ドラマ化するにあたり、主人公・瑞帆の周りに彼女を追い詰めていく人物が次々と登場するスピード感のある展開を積み重ねました。そして、それぞれが信じる“愛”を突き詰め、追い込み、追い込まれていく登場人物たちを魅力的に彩るせりふを、脚本の遠山絵梨香さんが丁寧にかつ大胆につむいでくださいました。


そんな愛ゆえにさまざまな出来事に翻弄(ほんろう)されていく、“切なさ”を感じさせる登場人物たち。1話で元恋人を衝動的に殺してしまうハードな役どころの木村瑞帆を、伊原六花さんが背負い、日々現場を引っ張っていただいています。そんな瑞帆を見守り続ける慎也を、佐藤大樹さんが思わず尊く感じてしまうほどの優しさをもって演じていただき、物語の鍵を握るストーカー・郷田を渡邊圭祐さんが楽しみながらも真摯に向き合って演じてくださっています。3人のほかにも、強すぎる愛にもがき苦しむ人物たちが次々登場しますので、ご期待ください。

そして“禁止シリーズ”の作品らしい、伏線やさりげない真相解明への糸口など、ミステリーとしても楽しめる要素も潜んでいます。ぜひ繰り返して視聴して、見つけるのも楽しんでもらえればと思います。ラストに待っている結末は、原作と異なるドラマ完全オリジナル展開となっております。みなさんの予想を裏切る結末になっておりますので、ぜひご覧ください!
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