タレントの中山秀征(57)が26日、都内で行われた書籍『気くばりのススメ』(すばる舎)発売記念トークショー&サインお渡し会に登場した。中山の実際の経験からコミュニケーションのノウハウを語る本書にちなみ、40年の芸能生活で一番印象的な出来事を聞かれると、群馬から上京して1年目のエピソードを語った。


 16歳の頃、東京で夢を追っていたという中山。「働かざるもの食うべからず」と一日一食まで切り詰めて無理をしながら生活をしていたが、ある朝、栄養失調で目が見えなくなり体も動かなくなってしまったという。「もう終わりだなと思った。何のために東京に来たんだっけなと思いながら、16歳の頃、その瞬間を経験して」と振り返った。

 病院に運ばれて事なきを得たというが、このとき親から離れて自分勝手な生活をしていたことへの反省と、夢を追って上京したが夢からむしろ遠ざかっている現状に立ち返って考えたという。中山は「それが一番、(自身にとっての)スタートだった気がします」と締めくくった。

 本書は、中山が人間関係の達人たちから学んできたコミュニケーション技術&習慣が詰まった一冊。今回のトークショーには『人は話し方が9割』の著者・永松茂久氏がゲストとして参加した。
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