エミー賞21 冠、ゴールデングローブ賞5冠など、アメリカの賞レースを総なめし、世界中の視聴者の“胃袋”をつかだ人気ドラマシリーズ『一流シェフのファミリーレストラン』の最新シーズン(シーズン4)が、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」のスターにて、6月26日より全10話一挙独占配信される。

 本作は、ニューヨークの一流レストランで働く新進気鋭のシェフだった主人公カーミーを中心に、彼の家族と兄の遺したレストランの一筋縄ではいかないスタッフたちを描く、食、家族、仕事や人生をテーマにしたドラマシリーズ。シーズン1は、「第75回プライムタイム・エミー賞」でコメディ・シリーズ部門の作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞などを受賞し、その年最多となる10冠に輝いた。

 シーズン2では、「第76 回プライムタイム・エミー賞」のコメディ・シリーズ部門で主要4部門を総なめ。前年を超える11部門を受賞するなど、高い評価を受けている。

 昨年7月に配信されたシーズン3では、カーミー(ジェレミー・アレン・ホワイト)、シドニー・(アイオウ・エディバリー)、リッチー(エボン・モス=バラック)らが、新しいレストラン「ザ・ベア」をオープンさせた。カーミーの目標は、「ザ・ベア」を一流のレストランにし、星を獲得すること。しかし、その目標を達成しようと私生活を犠牲にしてでも、心不乱に突き進むカーミーと、行き過ぎた彼の姿勢について行けないスタッフたちは対立し、オープンしたてのキッチンでも言い争いが絶えない。一切の妥協を許さずクオリティを極限まで高めようとする“理想”と、家族の問題と売り上げなどの経営的な逃れることのできない“現実”、そのは
ざまでもがく「ザ・ベア」のメンバーたちの様子が描かれた。

 シーズン4では、カーミー、シドニー、リッチーら「ザ・ベア」のメンバーたちの店の資金繰りは悪化の一途をたどり、閉店へのカウントダウンが始まる。訪れた客に「非日常」を提供するためより一層団結し、訪れる人々が落ち着ける場所を提供するため奮闘するが、評論家から「料理の質に大きなムラがある。安定性に欠けた店」と酷評を受けてしまう。

 次々と新たな試練が立ちはだかり、思い通りにいかずメンバーたちは困惑するが、そんな時カーミーが長年距離を置いていた母ドナ(ジェイミー・リー・カーティス)から思いがけず「時に同僚は家族より近い存在よ」というアドバイスを受け、「ザ・ベア」のメンバーは少しずつ前進していく。

 予告編では、レストランの真実はただ1つ。独りじゃない」と支えてくれる仲間を持ったことの喜びに気づいたカーミーが、将来の希望を表すような明るい表情を浮かべるカットも。シーズン4への期待が高まる予告編となっている。

 シーズン4でもカーミーの姉で店の共同オーナーを演じるアビー・エリオットやスイーツ担当のライオネル・ボイス、シェフのティナ役で、同役でラテン系女性として史上初めてエミー賞助演女優賞に輝いたライザ・コロン=ザヤス、そして実生活ではシェフとしても活躍し、5軒のレストランオーナーでもあるマティ・マセソンが引き続き登場。

 父親の旧友であるジミー役のオリヴァー・プラット、そしてカーミーの母親役で、オスカー女優のジェイミー・リー・カーティスが出演する。カーミーの元恋人クレア役を演じるモリー・ゴードンの出演も決定しているが、予告編には姿を見せていない。カーミーとクレアはシーズン2で恋に落ちるも思わぬアクシデントで別れてしまう。シーズン3でカーミーは謝罪を試みるも一歩踏み出せないまま幕を閉じ、シーズン4で二人の関係がどうなるのかにも注目だ。

 本作のショーランナーとなる、製作総指揮・監督・脚本も兼任しているクリストファー・ストーラーは同作でエミー賞でコメディ・シリーズ部門監督賞と脚本賞を受賞し、新シーズンでも引き続きメインスタッフとして作品を引っ張る。

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