ORICON NEWSでは、「Weverse Park昼公演」(5月31日、6月1日)、「Weverse Con」1日目(5月31日)、「Weverse Park Night」2日目(6月1日)ステージのほか、「Weverse Park外ブース」、「Weverse Artist Zone」(舞台裏)を取材。HYBE龍山社屋、Weverse Lucky Storeを訪れた。
■昼公演「Weverse Park Day」では“快適フェス”実現 パフォーマンスはオールライブバンドで熱量沸騰
Weverse Park(ディスカバリーパーク)での昼公演「Weverse Park Day」の会場は、広大な芝生が広がる開放的な野外エリア。パノラマの景色の中、さまざまなアーティストのファンたちがレジャーシートを広げ、ピクニック気分で音楽を楽しむ姿が印象的だった。地形が緩やかな丘状になっているため、ステージから離れた場所でも見晴らしが良く、どこからでもライブパフォーマンスを存分に楽しめる工夫がされていた。すべてのパフォーマンスはオールライブバンドによる演奏で届けられ、音楽フェスならではの迫力ある臨場感が会場を包み込んだ。CD音源とはまたひと味違ったライブならではのグルーヴが、会場全体の熱気を高めていった。
会場にはフード&ドリンクを販売するブース出店しており、バラエティー豊かなグルメを楽しめるのも魅力のひとつ。観客たちは冷たいドリンクや軽食を片手に、ゆったりとした空気の中でお気に入りのアーティストのステージを満喫していた。
2日間のトップバッターを飾ったのは、5人組ボーイズグループ・NOWADAYS。青空に映える爽やかなデニムスタイルに身を包んで登場すると、会場からは大歓声が沸き起こった。その声援に応えるように、メンバーたちはフレッシュで勢いのあるパフォーマンスを披露。
■室内公演「Weverse Con」はK-POPの本領発揮 BoAを主人公にした「トリビュートステージ」も
インスパイア・アリーナで開催された室内公演「Weverse Con」では、確かな実力とパフォーマンス、ステージ演出によるK-POPの底力を実感できる公演となった。超大型LEDスクリーン、リフト、華やかな照明などが、アーティストのパフォーマンスと調和し、K-POPの躍動感とエネルギーを証明した。
“アジアの星”BoAを主人公にした「トリビュートステージ」も展開。後輩アーティストが直接先輩への尊敬を表すオープニングスピーチでは、ENHYPENのJUNGWONとNI-KIが「僕が生まれる前から日本でたくさんの人々に愛されていました。このアーティストのダンスに出会ったあの瞬間を僕は今でも忘れられません。言葉の壁を越えて、音楽とだけで感動と癒しを届けられるということ、それこそが音楽の力だと気づかされました」(NI-KI)と言葉を贈った。
BoAは「Atlantis Princess」「Only One」「No.1」などの代表曲を変わらぬ実力で披露。
そして、TREASUREは「Weverse Con Festivalについに僕たちも来ました。スローガンが『GO WILD』だそうですが、僕たちに本当によく似合う言葉だと思います」と語り、「KING KONG」「YELLOW」などのヒット曲と共に、隙のない一糸乱れぬダンスでファンの心をつかんだ。初日のヘッドライナーENHYPENは、計15曲をバンドライブで披露し、観客を惹きつけた。「ParadoXXX Invasion」のライブステージを初公開し、「Blockbuster」と「Blind」にダンスブレイクを追加するなど、この日限りのステージで“ロックスター”の風格を魅せつけた。
2日目も、LUN8、P1Harmony、UAU、TWS、LE SSERAFIMなどが出演。ヘッドライナーを務めたTOMORROW X TOGETHERは、最新曲「Love Language」に加えて、YEONJUN「GGUM」、BEOMGYU「Panic」といったソロステージまで披露。華やかに幕を閉じた。
■新設「Weverse Park Night」は“熱狂的ステージ”に &TEAMがヘッドライナーとして登場
今年新設されたWeverse Parkの夜公演「Weverse Park Night」では、BOYNEXTDOORと&TEAMがそれぞれ両日の公演のヘッドライナーを務め、昼公演から引き続き、オールライブバンドによる演奏で届けた。
6月1日のヘッドライナーを務めた&TEAMは、揺るぎない自信と経験に裏打ちされた迫力が宿った「War Cry」で力強く幕を開けた。代名詞ともいえる“刀群舞”はもちろん健在だが、この日はすべての楽曲がオールライブバンドだったため、いつもとは異なる覇気もまとったステージ掌握力を発揮。LUNE(ファンネーム※E=アキュート・アクセント付き)たちのコールと歓声も響き渡り、熱狂的なステージを作り上げた。
2日目は&TEAMのほか、イ・ムジンとイ・チャンソプが登場。韓国のシンガー・ソングライターであるイ・ムジンは、温かく伸びやかな歌声を響かせ、BTOBのリードボーカルであり、ソロ歌手、ミュージカル俳優としても活躍するイ・チャンソプは、さすがの盛り上げ力で会場を沸かせ、レジェンドの力を見せつけた。
■「Weverse」ブースがステージ裏にも出現「Weverse Artist Zone」に潜入 BOYNEXTDOORのほほ笑ましいエピソードも
フェスティバルメイトである「Weverse」のブースも見どころのひとつ。『Weverse Con Festival』の公式商品となっているサッカーユニフォームのコンセプトをもとに、スタジアムロッカールームを連想させるデザインのブースでは、各アーティストのコンセプトを反映した小物を活用したディスプレイが堪能できるほか、フォトブースも設けられ、思い出作りもできる。
さらに、ミッションをクリアして景品を獲得するファン参加型イベント「スタンプツアー」には、約14万人が参加し、熱い反響を呼んだ。特に、好きなアーティストに直接メッセージを送れる「メッセージウォール」ミッションには、オンラインを含め1万人以上が参加した。
同ブースをはじめ、フェス会場内のさまざまなブースで、直接列に並んで待つことなく、モバイルから簡単に順番待ちを申し込める「Weverse順番待ち(Weverse Queues)」システムを採用。利用したいブースの整列を申し込むと、順番が近づいた際に通知メッセージが届き、入場できる。来場者はブース前で長時間待つ煩わしさはなく、効率的にスケジュールを感じながらフェスティバルを楽しめた。
さらに、参加アーティストにも会場でファンが楽しんでいるのと同じように楽しい体験をしてもらえるように舞台裏には「Weverse Artist Zone」が設置された。Weverseで事前に集めたファンからのメッセージを見ることができるメディアウォールやミラーサインボードが設置されている「Welcome Zone」、プリクラのようなセルフフォト「Photomatic撮影」を楽しめる「Photo Zone」、カスタムゼリーやキャンディを味わえる「Energy Station」、ミニサッカーゲームなどで遊べる「Game Zone」、Spotifyとのインタビューが行われるインタビュースペースがあり、各ゾーンでミッションをクリアしてスタンプを集めたアーティストには、スタンプツアー達成記念スペシャルギフトが贈呈される。
見学時には、1日目に出演したアーティストが訪れた“形跡”があった。
■HYBE龍山社屋を見学 新施設「Weverse Lucky Store」ではラッキー・ドローをリアル空間で堪能
イベント翌日には、今回のフェスティバルの主催であるHYBEの龍山(ヨンサン)社屋を見学。同社は現在、龍山を拠点とする韓国本社に加え、HYBE AMERICA(アメリカ・カリフォルニア州サンタモニカ)、HYBE JAPAN(東京)、HYBE LATIN AMERICA(メキシコ・メキシコシティ)の4つの地域本社を構えている。全世界で約2700人以上、龍山社屋だけでも1000人を超える社員が勤務している。
龍山社屋は、地上19階、地下7階建てで、延べ床面積は約6万平方メートルに及ぶ。2回から6階はエンターテインメント関連の特殊施設、7階から16階はオフィスフロア、17階から19階は福利厚生スペースとなっている。見学した18階には、従業員向けの社内食堂があり、10分間隔の予約システムを活用でき、混雑緩和もできる。19回には多目的に利用できる「Forum(フォーラム)」、社員向けのカフェ「FRITZ(フリッツ)」、そして「屋外庭園・Comb(コーム)」が設けられていた。アーティストのリール動画やチャレンジ動画の撮影場所としてもよく活用されているCombには、約200本の白樺の木が植えられ、疲れた心と四国を整えるという意味が込められた憩いの場となっている。
来館したのは昼時だったため、社員が食事や食後のコーヒーを楽しむ姿もあった。
また、龍山・CGV Yongsan I’Park Mallに5月14日にオープンした「Weverse Lucky Store」も訪問。店舗で対象アーティストのアルバムを購入してWeverse限定のラッキードロー・イベントに参加することができる。同日は、RIIZE(来店時には在庫終了)とBOYNEXTDOORのラッキードロー・イベントを開催していた。ラッキー・ドローがオフラインで楽しめ、よりワクワクする空間となっていた。