日本の音楽業界5団体が連携し設立したカルチャー アンド エンタテインメント産業振興会(CEIPA)主催による国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」(MAJ)が、5月21日・22日の2日間、京都・ロームシアター京都にて華々しく開催された。初開催にもかかわらず、音楽ファンから業界関係者まで幅広い注目を集め、大きな話題を呼んだ。


 X(旧Twitter)やInstagramでは、公式ハッシュタグ「#MAJ2025」を付けた投稿が相次ぎ、TikTokでは「MUSIC AWARDS JAPAN 2025 reaction」動画が3800万件以上投稿され、若者を中心に大きな注目を集めた。

 5月22日の授賞式「Grand Ceremony」を生中継したNHKは、総合テレビで放送した第1部(午後7時30分~8時45分)について、配信サービス「NHKプラス」での同時配信と1週間の見逃し配信をあわせた視聴ユニークブラウザ数(UB数)が、紅白歌合戦・オリンピック・連続テレビ・大河ドラマを除く全番組中、歴代最高の数値を記録したと発表。日本の音楽界が結集した本イベントが、世代やメディアを超えて多くの人々の関心をひきつけたことがうかがえる。

 NHKの中継番組の制作統括を務めた加藤英明氏は「音楽をストリーミングで楽しむのが当たり前になった今、放送と同じように配信での視聴が重要になったことを象徴する結果だと思います」とコメントしている。

 本イベントは、音楽関係者5000人による選考で各賞が決定。国内最大規模の国際音楽賞にふさわしく、授賞式ではジャンルを超えたトップアーティストたちが、ステージ上で互いの功績を讃え合い、華麗なパフォーマンスを披露した。

 中でも注目を集めたのは、ヒップホップデュオ・Creepy Nuts。最優秀アーティスト賞を含む最多9部門を受賞する快挙を達成し、圧倒的な存在感を見せた。一方、授賞式のラストを飾った最優秀アーティスト賞にはMrs. GREEN APPLEが選ばれ、最優秀ジャパニーズソングアーティスト賞、カラオケ特別賞「カラオケ・オブ・ザ・イヤー」と合わせて3冠を獲得した。

 国内音楽界が総力を挙げて実現した「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」は、授賞式の華やかさとSNS世代に響くコンテンツの融合で、日本の音楽文化の新時代を象徴するイベントとして、今後の継続・発展が期待される。
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