韓国俳優のヒョンビンが27日、都内で行われたサスペンス・アクション映画『ハルビン』(7月4日日本公開)のジャパンプレミアに登壇。作品のプロモーションとしては、約15年ぶりの公式来日となった。

 韓国を代表する俳優・ヒョンビンは、初期から韓流ブームをけん引し、ドラマ『愛の不時着』、映画『コンフィデンシャル/共助』等で実力を発揮してきた。そんな名優の来日に観客からは大歓声も。ヒョンビンは「久しぶりに皆さんと映画館でお会いできてうれしく思っています」と喜び、「皆さんにとっていい思い出になればうれしいです」とほほ笑んだ。

 今作は、1909年、祖国独立という使命を胸に命をかけて、中国・ハルビンへ向かった大韓義軍アン・ジュングン(安重根)と同志たちの歴史的な事件の裏側を壮大なスケールで描いたサスペンス・エンターテイメント。ヒョンビンは、アン・ジュングンを演じた。数ヶ月にわたって準備を行い、力強いアクションを披露するなど全身全霊で挑んでいる。

 韓国で公開6ヶ月を迎えた今作。日本での公開を前にヒョンビンは「この『ハルビン』という映画は、日韓の歴史的な事件を描いています。日本の観客の皆さんとお会いできるのは、感慨深いことだと思います。皆さんの感想が気になっていますし、少し緊張しています」と率直な思いを吐露した。

 そして「韓国では、アン・ジュングンの存在感や象徴的な考えがあるんです。でも、彼も英雄の姿だけではなく、ひとりの人間として多くの感情や考えを抱えていたと思いましたので、映画を通して見せたいと思いました」と今作への思いを語り、「一歩一歩、信念を持って進んでいけば、希望が見える映画」とアピールした。

 イベントには、アン・ジュングンや同志たちが「年老いた狼」と呼ぶ伊藤博文を演じたリリー・フランキー、ウ・ミンホ監督も登壇し、古家正亨がMCを務めた。

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