今作は、不倫を通して“再生”する家族の物語を描く。夫を愛するために不倫する妻の変わった愛の形に翻弄(ほんろう)される夫。予測不能な不倫ミステリーとなる。
市役所の戸籍課で働く吉岡拓哉(前田)は、出版社営業の妻・千春(仁村)と結婚して3年。明るくて頼りがいのある千春と、そんな千春を全力で愛する拓哉。互いの仕事も順調で、夫婦円満だった。この幸せな結婚生活がずっと続いていくと、拓哉は思っていた。
愛妻家の拓哉とは正反対に不倫を楽しむ幼なじみ・桜井陽介(野村周平)の言葉「時代は大不倫社会だよ」を発端に、拓哉の幸せが揺らぎ始める。先月再婚したばかりなのにもう不倫している桜井は、悪びれるどころか「スマホとリモートワークの普及で大不倫社会が誕生した」と持論を力説。拓哉は「不倫なんて絶対ダメだろ」と嫌悪感を抱きつつ、桜井に言われた“あるひと言”が心に引っかかる。
一方、千春は、絵画教室仲間の森崎杏(なえなの)から彼氏の浮気相談を持ち掛けられる。リモートワーク中に彼氏の浮気が発覚し、怒り爆発の杏。
そんな中、拓哉は同僚の小悪魔女子・小田莉乃(堀未央奈)と2人きりで出かけたことで、千春に不倫を疑われてしまい、必死に誤解を解く。