俳優の柴咲コウが27日、都内で行われた映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初日舞台あいさつに登壇した。この日、柴咲は大胆に肩からデコルテを露出し、美しいラインが際立つモノクロのドレスで登場し、フラッシュを浴びた。

 背中には大きなチュールのリボン、さらに白地に黒のチュールがあしらわれたシックなロングドレスで現れた柴咲を登壇、降壇の際に主演の綾野剛がしっかりエスコートする場面も。

 以前の完成披露でも白地に黒が入った衣装を着用していたという柴咲が「きょうも、黒いのですが中は白いわけです。黒だと思っていたものが白だということもある」とドレスのチュールをめくりながら紹介。

 「一面じゃわからない。人間100人いれば、100通りの生き方があり、感情の打ち出し方もある。そういった想像力を培う大切さを学んだ部分ではあるので、そういったことを捉えていただければ」と作品のテーマを熱弁していた。

 20年前、日本で初めて“教師による児童へのいじめ”が認定された体罰事件を取材した衝撃的な実話に基づく福田ますみによるルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫)を原作に、三池崇史監督が映画化した本作。

 殺人教師の疑惑が持ち上がった小学校教諭の薮下誠一(綾野)と、息子への体罰を訴える保護者たち、穏便な解決を望む校長・教頭、そして批判的な報道陣といった多くの関係者が絡み合う本作。各自が「自分の正義」を信じて行動するが、その正義がやがて歯止めの効かない行動と化し、恐ろしい方向へ転がっていく。柴咲は息子への体罰に怒る母・氷室律子、亀梨は週刊誌記者・鳴海三千彦を演じている。

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