ジェームズ・ガン監督が手がける完全新作映画『スーパーマン』が、11日より日米同時公開され、3日間で興行収入3.7億円、観客動員22万人超えの大ヒットを記録した。洋画としては週末ランキングでNo.1を獲得し、2022年『THE BATMAN-ザ・バットマン-』や24年『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の初動成績を上回った。
全世界累計興収も2億1700万ドルを突破するなど、DCユニバースの新たな幕開けを告げる記念碑的な作品となっている。

 中でも観客の話題をさらったのは、スーパーガールとピースメイカーという次世代ヒーローたちのサプライズ登場だ。

 スーパーガール役を務めるのは、ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』などで注目を集める24歳のオーストラリア出身女優ミリー・オールコック。原作ではスーパーマンのいとこという設定で、2026年6月26日に全米公開予定の映画『SUPERGIRL(原題)』へとつながるキャラクターだ。ガン監督は自身のSNSで「Look Out. 2026.」とメッセージを投稿。Sロゴのスーツにコートを羽織るスーパーガールらしき姿が写った画像は、ファンの間で瞬く間に話題となった。

 日本語吹替を務めるのは、永瀬アンナ。『呪術廻戦』の天内理子役などで知られる声優で、オーディションでこの役を射止めた。永瀬は「スーパーガール役の選考だと思うと緊張しましたが、『絶対にやりたい!』と前向きな気持ちでオーディションに挑みました。合格の知らせを聞いた時は胸が高鳴りました…!本当にうれしかったです!」と喜びを語っている。

 さらに、「“正義”と“希望”の象徴だと思っています。幼い頃、『正義のヒーロー参上!』とマントをまとって空を飛ぶマネをして遊んでいましたが、今思うとスーパーマンのかっこいい姿を思い浮かべてやっていたのかなと思います」と、スーパーマンへの思い入れを語り、「今後も心を込めて作品に臨み、スーパーガールの魅力を届けられるよう努めます」と意気込みを見せた。


 もうひとりのサプライズキャラクターは、ピースメイカー。『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』でも人気を集めたアンチヒーローで、平和のためなら暴力も辞さない型破りなキャラクターとして知られる。本作では映画館が笑いに包まれるほどの登場シーンが話題となっている。

 吹替を担当するのは、大塚明夫。「まさか『スーパーマン』にピースメイカーが登場するとは!私も驚きと興奮が冷めやりませんでした」と語り、「スーパーマンとは違う思想を持ったヒーローの活躍にも期待してください」とアピールした。

 さらに、8月22日より配信が開始される『ピースメイカー シーズン2』(HBO Max on U-NEXT)とのつながりも示唆されており、ユニバースとしての展開にも注目が集まっている。

 そのほか、スーパーマンの生みの父親であるジョー=エル役として『アリー スター誕生』や『アメリカン・スナイパー』で知られるブラッドリー・クーパーが出演。ジョー=エルは、1978年のオリジナル版『スーパーマン』で俳優マーロン・ブランドが演じた重要なキャラクター。ブラッドリー・クーパーと同じく「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズに出演したマイケル・ルーカー、ポム・クレメンティエフ、アラン・テュディックらが“孤独の要塞”に登場するロボットたちの声を担当している。

 さらに、テレビレポーター役にはスーパーマン俳優として未だに世界中で愛されるクリストファー・リーヴの息子ウィル・リーヴもカメオ出演するなど、ファン必見の仕掛けがちりばめられている。

 『スーパーマン』は、シリーズの新たな出発点としてだけでなく、今後のDCユニバースの方向性を示す鍵を握る作品。劇場で、そのすべてを見届けてほしい。


■永瀬アンナ(スーパーガール役)コメント全文

 オファーを受けた時、『スーパーマン』スーパーガール役の選考だと思うと緊張しましたが、「絶対にやりたい!」と前向きな気持ちでオーディションに挑みました。
 合格の知らせを聞いた時は胸が高鳴りました…! 本当にうれしかったです!
スーパーガールは自由奔放で大胆。強さの中に繊細さを持つキャラクターです。
私自身強くひかれました。私にとってスーパーマンは「正義」と「希望」の象徴だと思っています。
 「スーパーマン」=「良い存在」ということが当たり前の認識だったといいますか。幼い頃、「正義のヒーロー参上!」とマントを纏って空を飛ぶマネをして遊んでいましたが、今思うとスーパーマンのかっこいい姿を思い浮かべてやっていたのかなと思います。正義感と優しさを兼ね備えたスーパーマンは、私の中でずっとヒーローです。
 スーパーガールの日本語吹替版を担当させていただくこと、そしてDCユニバースに参加できること、とても光栄に思います。
 今後も心を込めて作品に臨み、スーパーガールの魅力を届けられるよう努めます。
 新たな物語に関われることが今から楽しみです!

■大塚明夫(ピースメイカー役)コメント全文

 まさか『スーパーマン』にピースメイカーが登場するとは!私も驚きと興奮が冷めやりませんでした。
 平和のために戦う2人ですが、ピースメイカーはアンチヒーローの素質を強く持ったキャラクターです。

 スーパーマンとは違う思想を持ったヒーローの活躍にも期待してください。
 (スーパーマンは)誰もが憧れる正義の象徴だと思います。影響を受けた作品やキャラクターも多いと思いますし、人々が想像するヒーローの代表ですよね。超人的な力に溺れることなく、それでいてとても人間らしいところに魅了されます。
 シーズン1で魅せた彼のブラックでユーモアなヒーロー像を続編でもお届けできたらと思っております。なんたって『スーパーマン』の続編ですから、もし本作でピースメイカーを知ったよという方にも見ていただきたいです。
 スーパーマンとは違った信念を持って戦うヒーローの活躍にご期待ください!
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