フライ級GP1回戦第1試合は、“未来一門のヤングガン”ヒロヤが大きな期待を集めたが、ベテランの元谷友貴が試合をコントロールし続けて決定打を許さず、判定0-3で敗れた。アメリカでのハードな特訓を重ねて試合に臨んだヒロヤだったが、1回戦で姿を消すこととなった。
MMAで11勝13敗のヒロヤに対し、元谷は37勝12敗でDEEPバンタム級王者に輝くなど、キャリアでは大きな差があり1回戦5試合の中でもっとも格差があると見られていたこの一戦。
オープニングセレモニーで大きな声援を受けたヒロヤは、序盤から攻撃を仕掛けようとするが元谷も距離をコントロールし、お互いに決定打を許さぬまま1ラウンドが終了。2ラウンドになり序盤からお互いにパンチを振っていき距離が近くなり、離れ際の打撃も交錯していく。残り半分になったところで元谷がタックルで倒し、グラウンドでバックを奪って首を狙いながらパンチやヒジを当てていき、ヒロヤが脱出を図るも逃さずポジションをキープし続け、終盤にはバッグマウントから強烈なパウンドも落としてダメージを与えた。
迎えた最終3ラウンド、劣勢のヒロヤはミドルキックから前に出ていきコーナー際でパンチを狙うも、元谷が冷静に対処。調子が上がってきた元谷も自分から打撃を仕掛け、残り1分は打ち合いになるも元谷が冷静にタックルで倒す試合巧者ぶりを見せつけた。
勝ち名乗りを受けた元谷は「ヒロヤ選手は気持ちも強くて、ここからも頑張ってほしい」と敗者を称え、ヒロヤの気持ちを背負ってGP優勝を宣言した。