■『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』(27日/さいたまスーパーアリーナ)
 メインイベントの第15試合でクレベル・コイケに判定勝利した朝倉未来が、大みそかに対戦したい相手を聞かれて「選択権があるなら平本(蓮)です」と断言した。

 4年前の2021年6月に東京ドーム大会で一本負けしたクレベルとのリベンジ戦に臨んだ朝倉は、クレベル対策で作り上げてきた寝技のスキルを発揮して決定的なポジションを許さず、効果的な打撃を当ててポイントを奪い判定2-1で勝利した。

 試合後のインタビューでは「格闘家は1試合で大きく人生が変わるので、僕もクレベルもこの試合にすごいかけてきたと思いますが、勝ててよかったです」と安堵した朝倉は「チャンピオンだったので強い選手です。本当はKOで勝ちたかったけど、攻めづらい何かがありますね」とクレベルの防御の固さを称えた。

 クレベル対策として「クセを研究して対策をめっちゃやってきたので、極められることはないと思っていた。作戦がハマった」と成果を実感し、「クレベル戦に関係なく、あえてテイクダウン取られた状態からの練習とかずっとやってきた」と日頃の積み重ねであることを明かした。

 試合後のマイクでは、1勝1敗となったクレベル、2年前に敗れたヴガール・ケラモフ、そして「注射の仮病ニキ」こと平本の名前を出した。改めて対戦希望を聞かれると「ファンが1番みたい人と試合をしたい」とファンの思いを最優先しながらも、1年前に敗れている平本を指名した。

 平本は右肩の負傷で欠場中のため「また怪我で出来ないんじゃないですか、どうせ。復帰1回目でやったら、あーだこーだ言われても面倒なんで、ちゃんと(平本が)絶好調の時にしっかりやってやりたいなと思ってます」と万全の体調での再戦を希望。また、9月の『RIZIN.51』でラジャブアリ・シェイドゥラエフvs.ビクター・コレスニックのフェザー級タイトルマッチが行われるが「あのベルトは元々俺のために作られたと思ってるし、俺がRIZINのフェザー級を盛り上げてきた自負があるので、最後に絶対ベルトを取りに行きたい」と意欲を示した。

 試合2日前インタビューでは、自身に対戦要求してくる萩原京平について「ダサい」と一蹴していたが、その萩原は今大会で赤田功輝に勝利した秋元強真の試合後にリングに上がって対戦を迫り、あわや乱闘という騒ぎになった。

 朝倉は「萩原が秋元くんに勝てる要素はないんじゃないですか」と言い切り、「やるんだったら、めっちゃ面白いカードなんでやってもらっていいんじゃないですかね」と試合自体には興味を示した。

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