映画『ふつうの子ども』(9月5日公開)の完成披露上映会が6日、都内で行われた。主演を務めた嶋田鉄太(11)が、初主演への思いを語った。


 今作は、『そこのみにて光輝く』(2014年)、『きみはいい子』(15年)の監督・呉美保氏と脚本・高田亮氏が3度目のタッグを組んだ、オリジナル新作映画。自らも親となった監督と脚本家の2人が、今の日本に生きる子どもたちと、彼らと同じ時間に向き合う大人たちにフォーカスした最新作となる。

 イベントには、主人公・唯士役の嶋田、唯士が恋心のようなものを抱く、大人びた同級生・心愛役の瑠璃、2人と一緒に“環境活動”を始める陽斗役の味元耀大、唯士の母親・恵子役の蒼井優、唯士の担任教師・浅井役の風間俊介、心愛の母親・冬役の瀧内公美、呉美保監督が登壇した。

嶋田は、映画初主演について「まだいまいち実感がわいていなくて」と本音を吐露。ポスターに大きく映し出されていることについては「よくわかんないです。変な感じです。ふわふわとしています。すごいうれしいんですけど」と喜びが混ざった複雑な気持ちを明かした。

 そんな嶋田の母を演じた蒼井は「いろいろ考えて行ったんですが、鉄太くんが現場の空気を作ってくれていました。こんなに楽にお芝居させてくれるんだなと」と、大絶賛。この日も独特な節回しで会場を和ませていた嶋田について、蒼井は「鉄太くんはどういう子なのかインタビューしたいぐらい。なんでこんなお芝居なんだろう」と、興味津々だった。


 褒められてうれしげな嶋田は「『ふつうの子ども』ですよ~」と、タイトルにかけて返答する”天才子役”ぶりを発揮した。
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