本作は、作家・村井理子によるノンフィクションエッセイ『兄の終い』を原案に、絶縁状態にあった兄の突然の死をきっかけに動き出す家族の“てんてこまい”な4日間を描く。柴咲は主人公・理子を演じ、理子を幼い頃から振り回し続けた“ダメ兄”役をオダギリジョーが演じる。
映画にちなみ、「家族や大切な人にまだ伝えられていないこと」についてのトークでは、柴咲が「近ければ近いほど、愛をちゃんと伝えられていない」と話す。「この映画に関わらせていただいて、自分の不器用さや口下手なところに、自分自身で気になるようになった。この作品や役を通じて、すごく客観的に学んだ点なのかなと思います」と明かす。
続けて「ちゃんと一番近くにいる家族や大切な人に愛を伝えられていないということが、ズシンと来ていて。でも、だからといって自分の性格をすぐ変えられないし。いきなり『愛しているよ』っていうのも気持ち悪いじゃないですか。だからどうしていこうかなと考えるようになって、そんな気づきを与えてくれました」と語った。
舞台あいさつには満島ひかり、青山姫乃、味元耀大、中野量太監督も登場した。