俳優の吉田羊が7日、都内で行われた映画『遠い山なみの光』(9月5日公開)完成披露舞台あいさつに登壇。同作が「第78回カンヌ国際映画祭」の「ある視点」部門に正式出品され、現地に行った際の秘話を明かした。

 吉田は「路上で人だかりができていたんですよ。誰かいるのかなと思ったら、トム・クルーズがいて!トム・クルーズじゃんって思って。それで写真撮ろうと思ったら、SPがいて制止されたんです」と臨場感たっぷりにトーク。

 続けて「トム・クルーズは、街を歩く時もSPを連れて歩くんだって思いながら(笑)。それでも、一緒に歩きながら、こっそり自撮りをしていたんですよ。それでパッと見てみたら、あれ髪型こんなだったかなって。それでよくよく調べたら偽物だったんです」とニヤリ。「カンヌ映画祭って、そういうことすら楽しんでしまう雰囲気があって。SPの人も(トム・クルーズとして)本気で演じているんですよ」と声を弾ませていた。

 同作は、1989年にブッカー賞、2017年にノーベル文学賞を受賞し、二つの世紀を代表する作家となったカズオ・イシグロの長編デビュー作を映画化。ある女性が語り始めるひと夏の記憶。その物語には心を揺さぶる〈嘘〉が隠されていた。1950年代の長崎と1980年代のイギリスを生きる3人の女性たちの知られざる真実を描く。

 舞台あいさつにはそのほか、広瀬すず、二階堂ふみ、松下洸平、三浦友和、石井慶監督も登壇した。

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