広瀬が「これは私が悪いんですけど(松下の)ネクタイを結ぶシーンがあったのですが(実生活で)結んだことがなくて…。何回も練習させていただいたんですけど、本番だけすごく短くになっちゃって」と恥ずかしそうに告白。松下は「広瀬さんは、何でも器用にこなされる方で、料理のシーンも吹き替えなしでやられていて、現場で広瀬さんがせりふを確認する姿を見たことがなかったのですが、ネクタイができないんだって」と意外な弱点にほほえみ、となりで聞いていた広瀬も「松下さんは何事もないような顔でお芝居を続けてくださったので、いい人だなと思いました」と笑顔を見せていた。
同作は、1989年にブッカー賞、2017年にノーベル文学賞を受賞し、二つの世紀を代表する作家となったカズオ・イシグロの長編デビュー作を映画化。ある女性が語り始めるひと夏の記憶。その物語には心を揺さぶる〈嘘〉が隠されていた。1950年代の長崎と1980年代のイギリスを生きる3人の女性たちの知られざる真実を描く。
舞台あいさつにはそのほか、二階堂ふみ、吉田羊、三浦友和、石井慶監督も登壇した。