本作は、作家・村井理子によるノンフィクションエッセイ『兄の終い』を原案に、絶縁状態にあった兄の突然の死をきっかけに動き出す家族の“てんてこまい”な4日間を描く。
撮影を経て、きょう初めて一般客に公開される本作。主演の柴咲は「いつもだったら細かいところが気になってしまってあまり客観的に観られないことが多いんですけど、今回はそれがなくて。ある意味、自分と切り離して観ることができました。それは自分の家族に対する思いもあって、かたちや家族構成も違うんだけど、ぼんやり自分の家族のことを思い浮かべて(映画を)観られたのかなと思ってちょっと不思議な感覚でした。皆さんもそれぞれにご家族がいて、そういうところに思いをはせながらご覧いただけるのではないかと思います」と呼びかける。
また撮影を振り返り「すごくいい時を過ごせました」と笑顔。「(満島)ひかりちゃんにもいっぱい相談したんですが、俳優を長いことやっている中で、昨年から撮影するペースや取り組み方、環境づくりを再構築しているときでした。そんな時に、(本作で)自分の家族への思いも入り込んできて、撮影しているのにプライベートと織り交ざってマーブルになっていった。その時に自分の本音というか、家族とのありかたが浮き彫りになってきました。家族も観るので、見てもらってから一度家族会議したいなと思います(笑)」と、本作への向き合い方を語った。
最後のフォトセッションでは、本作のビジュアルにも使用されている、オダギリジョー演じる“ダメ兄”の等身大パネルも登場。出演者4人で横に持ち、映画タイトルを再現する形での写真撮影となった。