本作は、第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年)の時間軸と交差しながら展開する、新たな“復讐の女神”イヴの物語。キアヌ・リーブスは5度目となるジョン・ウィック役で出演する。
映像では、森川によるジョン・ウィックとしてのせりふを聞くことができる貴重な内容に。冒頭から、新たな復讐者イヴ(アナ・デ・アルマス)、謎の組織から逃れる賞金首ダニエル・パイン(ノーマン・リーダス)、そして伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)が登場する。
幼い頃に父を殺され、復讐を誓うイヴ。その前にジョン・ウィックが立ちはだかる場面では、それまで淡々としたナレーションをしていた森川が一転、ジョン・ウィックの声で「君が決めろ。」と一言。満を持しての吹き替えせりふにファンの心をくすぐる仕上がりとなっている。
さらにメインタイトル後には、キアヌ・リーブス本人によるコメント映像も収録。低めのテンションで語るキアヌの声と、森川による吹替えを聴き比べできる、日本のジョン・ウィックファンにはたまらない映像だ。
なお、「ジョン・ウィック」シリーズは劇場公開時に吹替版が制作されたことはなく、本作『バレリーナ:The World of John Wick』も同様。しかしDVDなどのパッケージ版では、シリーズを通して森川がジョン・ウィック役を務めてきた。森川は吹き替えについて「せりふの量が少なくて一見、楽そうに思えますが、実は戦闘シーンの息切れや、うめき声も収録しているので、結構大変なんです」と、ジョン・ウィックならではの収録秘話を明かしている。