テレビアニメ『メダリスト』×フィギュアスケート中継 スペシャルコラボイベントが14日、東京・SUMMER FES LIVEアリーナ(六本木ヒルズアリーナ)にて行われ、テレビアニメ『メダリスト』で結束いのり役の声優・春瀬なつみ、明浦路司役の声優・大塚剛央、プロフィギュアスケーターの鈴木明子、テレビ朝日・フィギュアスケートグランプリシリーズ/ファイナルのメインキャスターである松岡修造が登壇。松岡と鈴木が、同作の中での推しを明かした。


 イベントでは、作品の魅力をトーク。鈴木は同作での人間関係などの描写を絶賛する一方で、アニメならではの視点として、「キャラクターの上達が早すぎる。私もあれくらい早くジャンプを跳べるようになりたかったです笑」と経験者ならではの視点で語った。

 同作の中での推しキャラクターを聞かれると、鈴木は「推しを選ぶのはすっごく難しいですけど、やっぱり司先生みたいな先生がいてくれたらなって思います」と明かした。「熱さもありながら、でも冷静に選手に人生の選択を選ばせて、さらに選ばせるだけじゃなくて導いてくれる。そのうえで(自分がもし生徒だったら)『自分で勝利に導いたんだよ』って言ってほしい…!って思っちゃいました。あの熱さも含めて推しです」と熱弁。司役の大塚は、司について「みんな多分思うんじゃないですかね。司自身もコーチとしてはまだ至らない部分があるので、一緒に成長している姿が、見ていてすてきだなと思います」と共感を示した。

 松岡は「いのりですよ」と回答。「さっきあっこさん(鈴木)がうますぎだって言ったじゃないですか。僕はそうじゃないと思う」とし、「かぶるんです。
彼女は錦織圭なんですよ」とかつて指導したことのあるプロテニスプレーヤーの錦織圭選手との共通点を明かした。「錦織圭選手は、天才ですよ。やれば全部うまくなっていく。そして負けず嫌い。ただいのりさんと一緒でどこか弱いところがあって、すごく自分と向き合っている。そんなところがものすごく重なった」とし、「いのりさんを見ていると、みなさんが共感できるところがある。いのりさんに対する意見はそれぞれ皆さん違うんじゃないかなって思いながら見ていました」と語った。

 いのりを演じた春瀬は、「テニスのプロの選手だったからこその視点だなって今伺っていて思いました」とし、「鈴木さんのすぐ上手くなりすぎっていうのもわかりますし、本当にいのりって主人公であるからこそ、みなさんそれぞれに響くところがあって、愛していただけたり熱くなっていただけたりするのかもしれないと改めて思いました」と受け止めていた。

 つるまいかだ氏によって人気連載中の同作は、氷の上で出会った2人がタッグを組んで、フィギュアスケートで世界を目指す物語。スケーターとして挫折し、夢破れた青年・司が出会ったのは、フィギュアスケートに強い憧れを抱く少女・いのり。フィギュアスケートを諦めさせる口実として母親にリンクへ連れて来られたいのりには、誰より強いリンクへの執念があった。いのりが内に秘める執念と情熱を目の当たりにした司が自らコーチに名乗りを上げ、母の反対を押し切る形でスケートを始めることになる。
やがて司の指導のもと、いのりはその才能を開花させていく。

 2020年より『月刊アフタヌーン』で連載され、「次にくるマンガ大賞 2022」コミックス部門で1位を受賞するなど、数々の賞を受賞している話題作。今年1月~3月にテレビアニメの第1期が放送され、第2期が2026年1月よりテレビ朝日系“NUMAnimation”枠にて放送が予定されている。
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