俳優の横浜流星が主演を務める、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)の第31回「我が名は天」が、17日に放送され、ふく(小野花梨)が流民により、赤ん坊とともに殺されるという悲しい結末を迎えた。小野のクランクアップコメントが到着した。


――ふくを演じきって
ふくの人生は、ハッピーエンドだったと思います。愛する人と足抜けして、生き延びて、子どもを授かって、すごく稀有なハッピーガールだったと思うんです。だからいろいろつらいことありましたけど、私はとっても幸せだったなと思います。一つ大きな無念があるとすれば、とよ坊も一緒に亡くなってしまったことがあまりにも悲しいなと思いますね。これで とよ坊が新さんと共に生き残ってくれて、二人の未来を願えるんだったらどこかで諦めもついたかもしれません。

――ふくにとって新之助は
新さんは本当にずっと愛してくれていたので、横にいて不安な気持ちになることがあんまりなかったです。そういう意味では、新さんなら自分がいなくなっても大丈夫だと思って死ねたんじゃないかなと勝手に思います。もちろんお別れは悲しかったと思いますが、最後の最後まで二人は想いあっていて、それだけはずっと揺るぎなかったということが、私は脚本の森下佳子さんから大きなプレゼントをいただいたなと思っています。

■第32回のあらすじ
蔦重(横浜流星)は、ふく(小野花梨)と子を失った新之助(井之脇海)を訪ねると、救い米が出たことを知る。蔦重は意次(渡辺謙)の対策が功を奏したからだと言うが、長屋の住民たちから田沼時代に利を得た自分への怒りや反発の声を浴びせられる。そんな中、御三家は新たな老中に定信(井上祐貴)を推挙する意見書を出すが、田沼派の水野忠友(小松和重)や松平康福(相島一之)は老中を辞職し謹慎を続ける意次の復帰を画策する…
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