グローバルグループ・JO1が、17日に開催された国内最大級の音楽フェス『SUMMER SONIC 2025』に出演。千葉・ZOZOマリンスタジアムのメインステージ「MARINE STAGE」に登場した。


 JO1は、トップバッターを飾ったMrs. GREEN APPLEが作り上げた熱気が残るステージに、指揮棒を携えた川尻蓮が登場。川尻の合図に合わせ、黒いマントと仮面をつけたダンサーたちが設置されたひな壇ステージに次々と現れた。30人以上のダイナミックな群舞でショーが幕を開けると、観客の期待感は一気に膨れ上がった。

 「BE CLASSIC」のイントロが流れ出し、歌い始めの瞬間、ダンサーの中からマントと仮面を外した豆原一成が姿を現すと、大歓声が巻き起こった。ダンサーに紛れていたメンバーが続々と顔を見せ、ひな壇ステージを駆使した特別なフォーメーションで、目まぐるしく展開していった。

 続く「SuperCali」では、ジンバルによる臨場感あふれるカメラワークで、それまでとは違ったステージの立体感を見せた。「MONSTAR」では、河野純喜がパワフルなロングトーンをアレンジして響かせると、会場の熱がさらに高まった。

 「Love seeker」のイントロに合わせ、メンバー一人ひとりが「サマソニ!」とコール&レスポンスを重ね、会場には一体感が生まれた。さらに、メンバーがステージのすみずみまで広がると、スタジアム全体がJO1のパフォーマンスに引き込まれていった。「Test Drive」では客席でタオルが掲げられ、回しながらジャンプする観客の熱気が渦となってスタジアムが揺れるほどの盛り上がりを見せた。

 そして、JO1のフェス出演では定番となった「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント(JO1 ver.)」では、観客が腕を左右に大きく振り、青空と一体になった開放感の中、会場は平和で明るいムードに満たされた。

 ひと息ついたところで豆原が「次は新曲です!」と宣言すると、大きな歓声が湧き起こった。
「秦基博さんが提供してくださった楽曲で、歌詞がすてきなので心に留めながら聴いていただきたいです」と曲ふりがあると、豆原が主演を務める、10月24日公開の映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』の主題歌「ひらく」をサプライズで初披露。これまでのダンスチューンから表情を一変させた同曲では、メンバーそれぞれの歌声を観客の心にしっとりとした感動を届けた。ピアノの優しい音色で演奏が終わると、会場は温かい拍手に包まれ、ライブの流れに柔らかな余韻が広がった。

 後半戦では、エネルギッシュなアッパーチューンをメドレーで連発。「Trigger」は、客席からの熱い掛け声が火をつけ、最高潮に近づいていたボルテージを一気に爆発させた。世界的DJとして活躍するR3HABがプロデュースを手がけた「Eyes On Me(feat. R3HAB)」では、川尻と豆原による息の合ったダンスブレイク、佐藤景瑚の鍛え抜かれたフィジカルを生かしたパフォーマンスがさく裂し、観客から自然に「ふぅ~!」という歓声が沸き起こった。

 メンバーが拳を高く掲げてスタートした「無限大(INFINITY)2025」では、途中からダンサーも加わり、ド迫力のパフォーマンスに。最後は、エモーショナルなロックサウンドの楽曲「Forever Here」。間奏では観客だけで歌う演出もあり、会場全体が“エモい”感情に誘われた。

 大ボリュームの全11曲のステージを展開したJO1。序盤からラストまで圧倒的なライブ力で観客を引き込み、スタジアム全体を熱狂で揺らした。歌、ダンス、演出の多様な魅せ方は、観客をワクワクさせるステージで、常に目が離せない展開の連続。
フェスならではの開放感と興奮に満ち、幅広い音楽ファンの心をつかんだ。
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