俳優・磯村勇斗が主演を務める、カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』(毎週月曜 後10:00)第6話が、きょう18日に放送される。今回キーマンとなる有島ルカ役の栄莉弥が、コメントを寄せた。


 ドラマタイトルの略称は『ぼくほし』。独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公の白鳥健治(磯村)が、少子化による共学化で揺れる私立高校にスクールロイヤー(学校弁護士)として派遣され、法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に、必死に向き合っていく学園ヒューマンドラマ。主人公にとっての良き理解者となるヒロイン・幸田珠々(堀田真由)、理事長・尾碕美佐雄(稲垣吾郎)、さらに生徒や教員たちが物語を織りなす。

 第6話では、親から教育虐待を受けている生徒・有島が描かれる。3年葵組で、生徒会・議長団副議長を務める。バスケ部に所属していたが、2年の時に勉強のために早期退部。教育熱心な医者の父親から勉強に対して強いプレッシャーを感じながらも、思うように成績が伸びず苦しんでいるキャラクター。

 栄莉弥は、オーディションで選出され、本作が連続テレビドラマ初出演。第6話でメイン回を担った思いを語った。

■有島ルカ役・栄莉弥 コメント全文
6話は演じる有島ルカが、初めて学校の友達や先生の前で感情を爆発させます。これまで盗撮未遂や、クラスメイトに対して嫌みなことを言ったりする場面が描かれていた有島ですが、実は家庭環境に問題を抱えており、成績が伸びていないために、父親から厳しい言葉を浴びせられたり、にらみつけられたりします。しかし、おびえがある一方で、父親への尊敬、そして自分のせいで家庭が壊れていると感じている申し訳なさ、全部の感情が混ぜこぜになっているような表情を視聴者の皆さんにどう受け取ってもらえるか、有島の“感情のミックスジュース”ともいえる表情にぜひ注目していただきたいです。


僕自身も有島と同じくミックスルーツで、自分のアイデンティティが分からないことのつらさは、最も共感したポイントでした。今回有島を演じるにあたり、本やドキュメンタリーから実際にあった状況や事件を勉強して、自分の中で想像できるようにしていきました。担任の先生役である淵上泰史さんからは「分からないままにやってみればいいんじゃない」とアドバイスをいただいたり、山口監督からは「有島として演じるのは限界があるから、そこに栄莉弥としての感情を乗せていこう」と言ってくださったり、周りの皆さんが助けてくださったので、たくさん学びがある濃密な期間を過ごすことができたと感じています。

主演の磯村さんは自分を含め、生徒役のみんなへのケアをしてくれていて、緊張や不安がほぐれたり、前向きになれたりするので、自分もそんな気遣いができる余裕を持った大人になりたいなと、見ていていつも思います。
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