■3人目を望みつつ悩んだ日々…弟を抱く長女の姿で「家族の繋がり」を実感
――生後17日目の次男くんを抱く16歳長女さんの姿を収めた動画『ずっと会いたかった弟が生まれました』に、「見ていて涙が込みあげてきた」「素敵な家族」「尊いっ!!!」など感動の声が寄せられました。
「この動画を撮影したのは、退院して1週間後のことでした。長女は弟に会えるのを毎日楽しみにしていて、帰宅したとき既に弟が寝ていても、そーっと抱きしめにいっていたんです(笑)。『抱っこしちゃおうかな?』と言っている娘の嬉しそうな表情が本当に印象的でした」
――この光景を目にされたときのお気持ちは?
「2人の姿を見たときは、ただただ胸がいっぱいでしたね。『家族が増えたんだなぁ』と実感して思わず泣きそうになりました。家族のつながりって、こういう瞬間に感じるものなんだなって思います」
――動画では「3人目を望むことはとても悩んだ」という気持ちも明かされています。3人目を悩まれた背景についてうかがえますか。
「当時の私は会社で管理職をしていたこともあって、家のこと、仕事のこと、子育てのこと、その全てをこなす未来が想像できませんでした。また、夫が平日休みの仕事をしているため、土日や祝日は完全にワンオペになります。悪阻のひどいときや妊娠中に何かあったとき、まだ幼い長男のことを1人でしっかり見てあげられるのかも不安でした。
――次男くんを授かったことを、お子さんたちにどう伝えたのでしょうか?
「当時16歳だった長女には、はっきりと新しい家族が増えることを伝えました。話を聞いた長女が『もう友達にも話していい?』と笑顔を見せてくれたときは嬉しかったです。また、長女は長男の赤ちゃん返りも心配もしてくれて、『ママが赤ちゃんを抱いている間、私がずっと長男を抱っこしとくから』と心強い言葉もくれました」
――本当に頼りになるお姉ちゃんで感動します。
「一方、当時まだ3歳になっていなかった長男には、お腹が大きくなってから少しずつ伝えるようにしました。年齢的にまだ赤ちゃんの存在がよく分からない頃だと思ったので、お腹を見せて『赤ちゃんがここにいるんだよ』と話しかけたり、赤ちゃんがでてくる絵本などを読み聞かせたり…ゆっくり理解して貰えるように努力しましたね」
■子育ては「一人ひとりとの時間」と「ママが笑顔でいること」を大切に
――投稿から約1年。17歳になった長女さんは、4歳の長男くんや1歳次男くんのことを溺愛しているそうですね。
「実は、長女は弟たちのことを『天使』と家では呼んでいます! 朝起きて『うわ、天使がいる! 可愛すぎる…』という言葉から一日が始まり、夜は寝顔を見ながら『本当に天使じゃん…』と呟き、ほっぺにチューをして一日が終わるんです」
――微笑ましいですね(笑)。
「先日、長女と一緒に弟を園にお迎えに行ったところ『1人だけずば抜けてオーラが違うな…』などと言っていたので、『分かる、分かる! どの親も皆そう思っているものだよ』と教えてあげました(笑)」
――最後に、「年の差きょうだい」の子育てにおいて、心がけていることを教えてください。
「心がけていることは2つあります。1つ目は『ママと2人きりの時間』、『ママとパパと3人の時間』を子どもたちそれぞれに作ってあげること。みんな一緒に過ごす時間も大切ですが、それぞれに短くても『大切に思っているよ。いつもありがとう』ということを伝える時間を作るようにしています」
――2つ目はなんでしょうか?
「私自身が笑顔で、楽しそうに過ごすことです! 子どもは親の表情や空気を敏感に感じ取るので、私が笑顔でいることが、家族全体のあたたかくて楽しい空気をつくっていく。