音楽史に残る伝説的ドキュメンタリーシリーズ『ザ・ビートルズ・アンソロジー』が、映像・音楽・書籍のすべてを網羅するかたちで再構築され、グローバル規模のリリースキャンペーンとして展開されることが決定した。1995年の初公開から約30年を迎え、あらゆる面で「これ以上ない究極の形」で蘇る。

 『アンソロジー』シリーズは、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター本人たちの言葉によって自らの歴史を語った全8章の映像作品として1995年に登場。今回の復活では、これに未公開映像を含む新エピソード『エピソード9』が加わり、11月26日よりディズニープラス スターで独占配信される。リマスター&映像修復も施され、使用される楽曲も多くが新たにミックスされている。

 また、1990年代半ばにリリースされた3枚の『アンソロジー』アルバムをもとに、新たに修復・拡張された音源集『ザ・ビートルズ・アンソロジー・コレクション』が、11月21日に8CD/12LP/デジタル配信でリリースされる。今回新たに追加された『アンソロジー4』には、13曲の未発表音源や、アルバム5作のスーパー・デラックス版から厳選されたトラックが含まれ、全191曲を収録。さらに、「フリー・アズ・ア・バード」「リアル・ラヴ」の2025年新ミックスと、「ナウ・アンド・ゼン」(2023年)も収録される。

 音源の修復・監修を務めたのは、ビートルズ作品のプロデューサーを務め“5人目のビートルズ”とも称されるジョージ・マーティンの息子であるジャイルズ・マーティン。オリジナル版でプロデュースを手がけたジェフ・リンも今回のシングル新ミックスに参加しており、特に「フリー・アズ・ア・バード」ではジョン・レノンのボーカルトラックをAIによって分離・抽出する“デミックス”技術が用いられている。ミュージックビデオも修復され、YouTubeで公開中だ。

 あわせて、書籍『The Beatles Anthology Book』の25周年記念エディションも10月14日にApple Corps / Chronicle Booksより発売予定(日本版は未定)。同書は、メンバー4人が赤裸々にビートルズの軌跡を語った貴重な記録書で、1300点以上の写真や資料を収録した全368ページの大作となっている。

■ドキュメンタリー
『ザ・ビートルズ・アンソロジー』(全9章)
配信開始:11月26日(水)
配信:ディズニープラス スター

■音楽コレクション
『ザ・ビートルズ・アンソロジー・コレクション』
発売日:11月21日(金)
フォーマット:8CDボックス/12LPボックス/デジタル配信
全191曲収録/『アンソロジー4』新収録(13曲の未発表トラック含む)
※THE BEATLES STORE限定盤ではフォトカード付きエディションも発売

■書籍
『The Beatles Anthology Book』25周年記念エディション
発売日:10月14日(火) ※海外版
発行:Apple Corps / Chronicle Books

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