6人組グループ・SixTONESの松村北斗が主演する実写映画『秒速5センチメートル』(10月10日公開)が、9月17日から26日まで韓国・釜山で開催予定の第30回釜山国際映画祭【オープンシネマ部門】に正式出品されることが決定した。

 今作は『
に関するニュース">君の名は。』(2016年)、『天気の子』(19年)、『すずめの戸締まり』(22年)など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠氏によって07年に公開された劇場アニメーションをもとに、主人公・遠野貴樹の18年間にわたる人生の旅を描く。

 「ポカリスエット」のコマーシャル映像や、米津玄師「感電」「KICK BACK」、星野源「創造」のミュージックビデオを監督し、映像監督・写真家として若くして国内外から高い評価を得ている奥山由之氏が監督を務める。

 アジアを代表する映画の祭典として常に注目を集めている釜山国際映画祭。中でも、【オープンシネマ部門】は人気・芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出され、メイン会場である「映画の殿堂」の野外スクリーンにて釜山最大の座席数(5000席規模)で上映される、釜山国際映画祭を代表する部門だ。

 今作にとって、海外での上映は釜山国際映画祭が初めて。今回の上映はインターナショナルプレミアとなる。映画祭の正式出品が決定したことを受け、過去、同映画祭のA Window on Asian Cinema部門に選出された『キリエのうた』(23年)以来2度目の参加となる松村と、釜山国際映画祭への参加は初めてとなる奥山監督より、喜びのコメントが到着した。

 新海監督の原作アニメーション『秒速5センチメートル』は、アジアパシフィック映画祭「最優秀アニメ賞」、イタリアフューチャーフィルム映画祭で「ランチア・プラチナグランプリ」を受賞するなど、世界でも大人気。特にアジア圏では、アジアパシフィック映画祭の受賞で評価を受け、原作アニメーションに加え、新海監督自らが書き下ろした「小説 秒速5センチメートル」も中国語・韓国語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語などに翻訳・出版され、多くの人に愛されている。

 新海監督のアニメーション作品としては初の実写映画となる今作も、世界からの注目と期待が高まっており、今後さらに多くの国・地域での配給が決まっていく予定だ。

■松村北斗コメント

釜山国際映画祭の「オープンシネマ部門」という大変名誉ある部門への出品を、心からうれしく思います。

この作品は奥山監督を筆頭に、チーム全員が心血を注いで完成させた、並々ならぬ情熱の結晶です。
18年前に新海誠監督が世に送り出した名作アニメーション。今、まさに当時の新海監督と同じ年代、同じ葛藤を抱えた世代のチームで挑みました。
この映画がどれほどの速さで、どこまでいくのか。
もう散ってしまった、しかし忘れられない美しいあの日の桜のように、観る人の心にそっと降り積もる作品となることを祈っています。

■奥山由之監督コメント

釜山国際映画祭オープンシネマ部門への正式出品、大変光栄に思います。
主人公である貴樹の半生を主軸に、幼少期の純真さ、青春の高潔さ、大人になることの惑いを描いた本作が、アジアを代表する映画の祭典でどのような鑑賞体験を生み出すことになるのか、緊張と高揚が入り混じる心持ちです。
釜山の風を感じられる野外スクリーンで、日本の四季折々が収められた『秒速5センチメートル』を鑑賞できることがとても楽しみです。